ソフトバンクモバイルは10月11日、Windows Mobile 5.0を搭載した「SoftBank X01HT」を10月14日に発売すると発表した。ソフトバンクモバイルの料金割引サービス「スーパーボーナス」を適用した際の店頭予想価格は3万円程度となる見込み。
X01HTは台湾HTC製の端末。OSにWindows Mobile 5.0を搭載し、フルブラウザによるインターネット閲覧が可能。入力デバイスはタッチパネルのほか、QWERTY配列のフルキーボードとジョグホイールを備える。フルキーボードは小さいながらも操作性は悪くなく、キーボードの下部にあるジョグホイールもメニュー選択の際に力を発揮する。サイズはキーボードを閉じた状態で高さ112.5mm×幅58mm×厚さ21.95mmとなっており、W-ZERO3ほどの大きさは感じない。
音声通話やテレビ電話といった携帯電話の基本機能のほかに、企業向けの機能としてExchange Serverとの同期にも対応する。
通信面では高速パケット通信規格である「High Speed Downlink Packet Access(HSDPA)」に対応しており、下り最大1.8Mbps、上り最大384kbpsでの通信が可能なほか、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetoothにも対応している。HSDPAはX01HTの発売に合わせて提供される高速データ通信サービス「3Gハイスピード」のエリア内のみとなっており、サービス開始時の対応エリアは、東京23区および政令指定都市の一部地域のみとなっている。
パケット料金は定額制の「デュアルパケット定額」を採用するが、インターネットに接続した場合、月額上限が1万290円となる。また、PCにUSBケーブルやBluetoothで接続して、PCカード型端末同様に通信するといった利用はできない。
ソフトバンクモバイルではX01HTを、ビジネスでインターネットを利用する20代後半から30代の男性ユーザーやコミュニケーションツールを多用する20代以下の男女ユーザーなどにターゲットを絞って提供していく予定だ。
ドコモやウィルコムが提供しているスマートフォンと比較して、HSDPA対応でパケットが定額制であることや、国際ローミングが充実していること、無線LANを標準で搭載していることなどからソフトバンクモバイル MD統括部長の村越正之氏は「我々の端末、サービスはインターネットユーザーに一番お勧めだ」と意気込む。今後の方針として「スマートフォンに対して従来の端末と同等かそれ以上に積極的に参加していくつもりであり、X01HTはその導入部。我々にとっては重要なスタートとなる」と語った。
さらに通信速度3.6Mbpsのデータカードの提供を予定していることを明らかにしたが、「このサービスは次のフェーズ」と語り、提供が直近ではないことを示唆した。
なお、X01HTの発売にあわせて、BBセキュリティとBBソフトサービスが10月14日より、「ケータイセキュリティ」サービスを提供する。このサービスは月額315円でシマンテックの「Symantec AntiVirus for Handhelds」およびトレンドマイクロの「ウイルスバスター モバイルセキュリティ」を利用できるもので、2007年3月31日まで月額利用料金が無料となるキャンペーンを実施する。
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