筆者は趣味もあって、つねに複数メーカーの活動量計を手首に巻いている。それを見て笑いながら「どこの部族の方ですか」などと言われることもあるのだが、各社のほぼ最新であるモデルが並んでいる状態なので、その見た目の違いは一目瞭然である。
さっと見渡した後のリアクションは「ふ~んなるほど……」といった具合。パッと見たときインパクトがないのか、それともどれも似たような印象を受けるのか定かではないが、「で、どれがいいんですか」と聞かれることが多い。
ただ、ある活動量計をつけているときは「へえ。いいですね」といわれることがある。それが「Withings Activite」のシリーズだ。特に今回ご紹介する「Activite Steel」(以下、Steel)は好奇心をそそるようである。
Steelは、フランスの大手スマートデバイスメーカーWithings(ウィジングス)が、が5月15日より発売中の活動量計だ。風防はドーム型のミネラルガラス、ケースはステンレススチール、そしてクロムの針で構成されており、見た目は完全に腕時計。ボタン類は一切なく、操作といえばタップのみ。バイブレーションで起こしてくれる「スマートウェイクアップ」機能も備えているが、画面を3回タップするとバイブレーションを止められるほか、設定時間を確認できる。
極めてシンプルな腕時計、これがActiviteシリーズの大きな特徴であり最大の魅力だ。加えて、5気圧防水(50m)で水濡れだけでなく水没もOKなうえ、バッテリにはCR2025ボタン電池が使われているため、充電なしで約8カ月間の連続使用ができるのも特徴の1つだ。
腕時計を使う感覚で身につけていれば、歩数、移動距離、消費カロリーといった活動量や睡眠サイクルを自動的に記録してくれる。また、歩行、ランニング、スイミングといった活動の違いも自動的に認識できる。
付属のシリコンバンドは、現在発売されている活動量計の中では、最もしなやかでつけ心地がよく、手首にぴったりフィットする。厚みも抑えられているので、装着時の圧迫感がない。汗をかいてもザブザブと洗えるところもポイントだ。交換用のバンドも販売されているので、気分や服装にあわせて楽しめる。
文字盤には、長針と短針のほかにもう1本針があり、ここで目標の達成率を確認できる(サブダイヤル)。時間を確認するついでに、どれくらい活動したかが分かるので、あと少しで達成できるなら帰りは少し回り道しようかな、と臨機応変に対応できて非常に便利だ。このように“視線を送るだけ”で、活動量が把握できる製品は、実はあまり多くない。
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