Appleの次期「iPhone」に搭載されると報じられている同社「Force Touch」技術の役割は、「Apple Watch」上とでは異なるという。9to5Macは米国時間8月10日、Apple社内で「Orb」と呼ばれている「iOS」版Force Touch技術に関する詳細をiPhone 6Sを使用した情報筋の話として報じた。
Apple WatchにおけるForce Touchは、同スマートウォッチの小さな画面には収まりきらないボタン類を別レイヤで表示させるために使われていた。一方、iPhoneにおけるForce Touchは、オプションの一覧やボタンの押下を省略するために使われるという。つまり、Apple Watchの場合のようにオプションを表示するというよりは、「ショートカットアクション」として使用されることがある情報筋は述べている。
同情報筋は、iPhoneにおけるForce Touchの使用例をいつくか挙げている。「Maps」アプリで目的地までの道順を調べる場合、目的の場所を検索して地図上のナビゲージョンロゴをクリックし、ナビゲーションを実際に開始するためボタンをクリックする必要がある。一方、Force Touchを使った場合、目的の場所を検索して、その場所上でForce Touchをすることで、ナビゲージョンをすぐに開始できるという。これにより手順を2つ省略することが可能となる。
「Music」アプリの場合、一覧された楽曲上でForce Touchすると頻繁に使用される機能の一部が表示できるという。楽曲の一覧上で強く押下するとメニューが表示され、楽曲をプレイリストに素早く追加することやオフラインで再生するために保存することが可能になる。このForce Touchを使ったジェスチャは、Musicアプリ上で楽曲一覧の右側に表示される機能ボタンを押す代わりとなるという。
さらにテスト中の機能としては、ホーム画面上でアイコンをForce Touchした場合にショートカットを表示したりするものあるという。たとえば、「Phone」アプリのアイコンを強く押下した場合、「Voicemail」タブへのショートカットを選べるようになったりするという。また、Newsアプリアイコン上で強く押下すると、「Favorites」や「For You」タブのいずれかに直接移動できるという。
一部のForce Touchジェスチャは、Appleの最新「MacBook」ファミリで使用されているものが流用されるという。たとえば、Safari上のリンクでForce Touchするとウェブページのプレビューを見ることができたりするという。また、住所や連絡先の名前で強く押下すると地図や連絡先カードのプレビューが可能となる。また、単語上でForce Touchするとその意味を調べることもできるという。
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