L704iは基本性能の高さにも目を見張る。まず704iシリーズとしては初めてのFOMAハイスピードに対応し、3.6Mbpsのダウンロードに対応する。着うたや着うたフルなどを高速にダウンロードできるほか、ミュージックチャネルにも対応する。着うたフルやSD Audioプレーヤーにも対応するため、コンパクトながら高い音楽性能を確保している。
また海外メーカーならではの機能として、海外ローミングの対応の幅広さがある。日本と同じ3G(W-CDMA)エリアだけでなく、世界中で広く普及しているGSMのローミングも可能で、わざわざレンタルサービスなどで端末を借りる必要がない点も特筆できる。コンパクトな端末ながら、ワールドワイドに頼れるのがうれしい。
海外メーカーのケータイにはデザイン性に優れた端末が多いし、珍しい機能が付いている端末も数多くある。しかし日本国内で使うことを考えると、コミュニケーションや生活ツールなどで日本メーカーの端末に劣り、二の足を踏んでしまうことになる。それだけ日本のケータイは特有のカルチャーがあるということでもある。L704iは、この点を良く考えてある。
まずメニュー画面を出したところから、いつも通りの日本のケータイと同じような、アイコンが縦横に並び、二階層目からはリスト表示になる。トップのメニューにはドコモ端末らしく「Lifekit」のアイコンも用意してあるところからも、ドコモ仕様にしてあるところをうかがい知ることができる。
コミュニケーションに関しても抜かりない。海外端末ではほぼ全滅のデコメール、デコ絵文字などにもきちんと対応しているため、この端末に機種変更したら急にメールが寂しくなった、と言うことを起こさずに済むだろう。
しかしながらおサイフケータイには対応していない。すでにおサイフケータイを生活に採り入れているユーザーにとっては、選択しにくいチョイス、と言うことになる。またワンセグやメガiアプリといった機能にも対応しない。あくまでシンプルさの中に、必要最低限の高機能を採り入れるという位置づけは、704iらしい。
カメラは200万画素AF対応、iチャネルに対応していて待ち受け画面にニュースのティッカーを流すこともできる。漢字変換もAdvanced Wnnを搭載し、予測変換もきっちりこなしてくれる。シンプル志向のユーザーであればこの端末を選択して、困ることはないだろう。
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