もうスタイルだけとは言わせない premini-II

五十嵐啓人(CNET Japan Staff)2005年01月26日 00時00分
NTTドコモ
SO506i
内容:1月24日、NTTドコモからあの小型スタイルケータイpreminiの後継モデルとなるpremini-IIが発表された。当日の記者会見場での、ファーストインプレッションをお届けしたい。

デザインケータイの購入衝動を満たすスペック

青色LEDが冴えるpremini-II

 そろそろ、機能だけでなくスタイルもかっこいいケータイに乗り換えたいなと感じているユーザーは多いだろう。だが、いざとなるとそういった気持ちを実行に移せなくするのがデザインケータイのスペック。発表時にはそのクールさにくらりとしつつも、スペック表を見たとたん冷めていく購入意欲……。「かっこいいんだけれど機能がちょっとね」。そんな経験をされたユーザーは多いはずだ。しかもここはCNET Japanレビュー。ご覧いただいている皆さんのガジェッター度はかなり高いだろう。

 だが、「そんな言い訳は今日限り」と言わざるを得ないかもしれないのが今回の「premini-II」。今までのシリーズのクールさは維持しつつも、130万画素のカメラにQVGA液晶、そしてメモリスティックDuoを使った音楽再生機能まで搭載してのお目見えとなった。

使い勝手を同居させたコンパクトスタイル

preminiらしいギミックをもつハーフミラー構造の着信ランプ。普段は"自分撮り用"のミラーだが、着信時には美しく発光する

 まずはpremini-IIのスタイルについてみていこう。前モデルと比較し、サイズ面では特に長さが90mmから105mm、重さも69gから96gへと、ともに若干大きくなっている。技術的にはさらに小さくすることも可能だが、使いやすさと小ささを両立させるギリギリのサイズとしてこのサイズが選ばれたそうだ。

 したがって初めて見た時の小ささ、軽さのインパクトという意味では、前モデルを初めて見た時の感動は無いかもしれない。だが、使い勝手を含めたスタイルという意味ではpremini-IIに軍配が上がる。また、背面デザインがあっさりとしていた前モデルに比べ、premini-IIでは背面もまたクールな印象だ。青色LEDを基調に未来感を引き出し、360度死角の無いデザインとしてよくまとまっている。

 また、キータッチもピッチにだいぶ余裕ができたため、以前のモデルと比べだいぶ良くなっている印象を受けた。

充実の機能を持つデザインケータイ

preminiにまで音楽再生機能が!!

 今回preminiシリーズで初めて搭載されたカメラだが、妥協することなく、いきなりメガピクセルクラスとなる130万画素カメラが搭載されている。また撮影時もソニー・エリクソンモデル伝統の"横撮り"スタイルが可能であり、普通のカメラと同様の使い方が可能だ。

 また、カメラに加え搭載されたのがメモリースティックDuo内の曲を再生できる音楽再生機能(再生対応ファイルはATRAC3のみ)。別売りのヘッドフォンや、装備されている大口径スピーカー等からお気に入りのサウンドを流しながら操作することもできる。ストレートタイプで、かつ音楽再生ができるケータイは珍しいと思うが、折りたたみケータイの音楽再生機能がついたモデルのように、取って付けた印象が無く、操作のたびに端末を開く必要もない。音楽プレイヤーとしても使い勝手がよく、ストレートタイプの端末の特徴をうまく生かした印象だ。

 価格・発売日などについては未定だが、価格については「50xiシリーズと同等か、少々安い」としており、発売日も「準備が整い次第の遠くない時期」に予定しているとのことなので、premini-IIが実際に皆さんの手に届くのももうすぐだろう(追記:発売日は2005年2月10日(木)に決定)。

 その他の細かい機能については、このページ下の写真に合わせてそれぞれ紹介させていただきたい。

スペック、デザインともに間口が広がったpremini-II

 ここで紹介しきれなかった細かい機能のバージョンアップも含め、前モデルで「preminiのコンセプトには共感するんだけど、スペックがちょっとね」と思っていた多くの人の物足りなさは、今回のpremini-IIの発表でほとんど解消されたのではないだろうか。

 また、今回のモデルではより広範囲のユーザーを対象としているため、以前のモデルのとんがった印象がやや落ち着き、よりまとまりのあるデザインに仕上がっている。このあたりは、preminiにどのようなものを求めていたかによって評価が変わるところだろうが、自分流のケータイを求めていた人にとっては、より端末の選択肢が増えたといえるだろう。

 ニッチな層へのアプローチから始まったpreminiだが、昨年12月現在30万台という安定した売れ行きを見せている。そして、より一般的なユーザーの層へとアピールするため投入されるpremini-IIは、今後のデザインケータイの動向を占ううえで見逃せない端末になりそうだ。

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