キーボードが必要なのであれば小型のノートパソコンで、という意見もあるとは思うが、この「小ささ」が必要な場面もやはり多い。たとえば、忙しいビジネスマンにとって、ウィークデイに確実にとれる自由時間というと「朝夕の通勤時間」ぐらいしかないという場合も多いだろう。ニュースを閲覧するぐらいであればケータイでも十分だが、「ちょっとBlogを更新したい」「メールに返信を書きたい」といった用途になると、やはり使い慣れたQWERTY配列のキーボードがほしくなる。
総務省が発表した2005年9月末時点での「Blog・SNSの登録者数」について集計結果では、Blogの登録者数は473万人、mixiやGREEをはじめとするSNSサービスの利用者は399万人だ。両方を利用しているユーザーも多いだろうから総計800万人とは言わないが、何らかの形で自ら「情報発信」するユーザーが一定層いることは間違いない。いままで該当する製品がなくて遠ざかっていた潜在的なPDAユーザーと、もっと簡単に情報発信したいユーザーの両方にW-ZERO3はアピールできるのではないかと思う。
では、具体的にBlogやSNS、メッセンジャー、データ通信端末としてW-ZERO3を使う場合について見てみよう。
さて、ではW-ZERO3は実際SNSやBlog更新で使いやすいか、大手のSNS、mixiやGreeの場合を例に見てみよう。電車の中で閲覧する場合などは、片手でつり革につかまって空いた手で片手ブラウズすることになると思う。WebブラウザーとしてはOpera MobileやInternet Explorer Mobileなどどれでも閲覧できるが、Internet Explorer Mobileは標準設定だと縮小表示が弱いので、ブラウズにはOpera Mobileがおすすめだが、Flashの再生やBlogの更新などのメニューの動作はInternet Explorer Mobileがいちばん確実に動いてくれる。 mixiやGreeの場合、日記の更新にはWebブラウザーのほかメール投稿もできるが、気軽に保存しておけて、書きためて送信できるメール投稿の方が使い勝手はよさそうだ。
Blogの更新の場合、利用しているサービスごとに詳細は違うが、MOVABLE TYPEで確認したところ、テキスト装飾などのアイコンも問題なく利用できている。
MSN MessengerやYahoo!メッセンジャーをはじめ、プライベートはもちろんビジネスでもちょっとした連絡などにはごく普通に使うようになってきたメッセンジャーソフト。このメッセンジャーを利用する端末としてはどうだろう?
ユーザーの多いMSN Messengerは、残念ながらまだWindows Mobile 5.0版の提供がない。英語版だが、その互換ソフト「Agile Messenger」を使えば、MSN Messengerに関しては日本語も問題なく利用できるし、送信の遅延もない。
また、β版ながらSkypeのWindows Mobile 5.0対応版「Skype for PocketPC Beta」がいち早く公開されている。チャット機能も問題なく使えるし、通話も普通にできてしまう。個人的には通話相手はあまり多くないものの、相手がパソコンの前にいれば定額で話せるわけで、外出先からでも(ウィルコムユーザー同士以外でも)話し放題の相手がまた増えたような感覚で使える。
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