ロフトワークは12月24日、クリエイターを対象に実施した「著作権に関するアンケート」の調査結果を発表した。クリエイティブ・コモンズの認知率は上がっているものの、実際に使っている人はまだ少ないことがわかった。
クリエイティブ・コモンズを「知っている」と回答した人は85.0%で、2006年の前回調査時(23%)から大幅に上昇している。実際にライセンスを使用しているクリエイターは回答者のうちの29.4%。使用していないと回答したのは53.8%であったが、このうち24%は今後使用したいと回答しているという。
インターネットで作品やブログなどを公開しているクリエイターのうち93.8%が、インターネットの活用にメリットを感じていた。またその中の83.8%の人が、たくさんの人に作品を見てもらえることを利点として挙げた。インターネットに作品を載せることが仕事の受注に有効だったと感じている人が47.5%、仕事のステップアップにつながった人が35.6%おり、営業ツールとして有用と考えているクリエイターが多いようだ。
その一方、インターネット上での作品公開について、「ときどき不安」「とても不安」と感じるクリエイターは合計で75.0%いた。その原因として「作品の無断盗用・商用利用」が全体の61.3%と最も多く、「自分が誰かの権利を侵害していないか」という回答も33.8%あった。また、21.3%のクリエイターが、実際に何らかの形でインターネットの著作権関係のトラブルに巻き込まれたことがあると回答している。
この調査は、同社が運営するクリエイターポータル「loftwork.com」に登録している1万3000人のクリエイターを対象に、10月5日から21日までの間実施したもの。有効回答数は320件。
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