IMJモバイルは12月22日、タッチパネルを搭載した携帯電話の利用動向に関する調査結果を発表した。操作性への不満が強く、実際にタッチパネル操作でサイトを閲覧している割合は1割にとどまったという。ただ、次もタッチパネル搭載端末を購入したいと考えている人は5割を超えており、モバイルサイトの構築でもタッチパネル操作でのユーザービリティを考慮する必要があるとのことだ。
数字キー付き端末を利用している人に対して、携帯電話の機能全般においてタッチパネルとキーのどちらで操作しているかを尋ねたところ、9.0%が主にタッチパネル操作、25.3%がタッチパネルとキー操作を併用していた。主にタッチパネルで操作している割合を機能別に調べると、ワンセグが39.7%と最も多く、次いでカメラ(22.0%)、地図閲覧(13.4%)となり、サイト閲覧については11.1%にとどまった。
サイト閲覧におけるタッチパネルでの操作性では「画像を閲覧する」が最も評価が高く、「文章を読む」「縦のページスクロール」と続いた。一方、「リンクを押す」「ページ移動」といった別のページを閲覧する際の操作には4割以上のユーザーが不便と感じており、その理由として「リンクを押せているのかが分からない」「画面をスクロールさせるつもりが、リンクを押してしまいページが遷移してしまう」などが挙げられた。
操作性の満足度と購入前の期待度を比較すると、期待していた人の割合が75.4%いたのに対し、実際に満足している人は40.6%にとどまった。「ミスタッチ」「反応速度、感度」などが満足度を下げている。
ただ、次回の機種変更の際にタッチパネル搭載端末を購入するかと質問したところ、19.8%が「タッチパネル機能のあるものを購入したい」、36.7%が「どちらかといえば、タッチパネル機能のあるものが良い」と回答した。その理由としては「慣れると便利」「今後の進化を期待して」「操作が楽しい・面白い」などが挙がった。
この調査は11月25日から11月27日、全国12歳から49歳以上の男女を対象にインターネットリサーチによって実施したもの。有効回答数は313サンプルとなっている。
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