「Internet Explorer」(IE)と競合する主要4製品が、2009年8月から9月の間に軒並み世界シェアを拡大したことが最新統計により明らかとなった。
一方、IEのシェアは8月の67%から9月は65.7%に低下したとNet Applicationsは報告している。Net Applicationsでは、4万のウェブサイトから収集したデータに統計処理を施し、ブラウザの世界的な利用状況を追跡調査している。
「Firefox」は、5年近く前にバージョン1.0がリリースされて以来、着実にユーザーを増やしてきたが、この傾向は依然として変わらず、今回も8月の23%から9月は23.8%へとシェアを伸ばした。Appleの「Safari」は4.1%から4.2%に、Googleの「Chrome」は2.8%から3.2%に、「Opera」は2%から2.2%に、それぞれシェアが拡大した。10分の数%というとわずかな数字のようだが、実際にインターネットでブラウザを利用する人の数に換算すると、何百万という大きな数になり得る。
Firefoxはこの1カ月間に1つの重要な節目を迎え、主力バージョンが「Firefox 3.0」から「Firefox 3.5」に置き換わった。Mozillaは最新のバージョン3.5においてJavaScript実行の高速化や組み込み型の動画などの新機能を導入し、ウェブ技術をグレードアップするという自らの壮大な計画を推し進めている。
対するMicrosoftは、なかば休眠状態だったブラウザ開発プログラムを再開し、2009年に入って「IE 8」をリリースした。しかし、Microsoftのブラウザの主力バージョンは依然として「IE 6」のままで、2番目にシェアが大きいのは「IE 7」だ。
とはいえ、IE 6とIE 7のシェアが低下する一方で、IE 8のシェアが15.1%から16.8%に増加しているのは、Microsoftにとって明るい材料と言える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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