米カリフォルニア州カールズバッド発--起業家のMark Cuban氏は、YouTubeの成長にもかかわらず、過去10年のインターネット動画市場は実に期待はずれだったと述べる。
問題は、GoogleがYouTubeを買収した際に収益をあげることよりも普及させることにフォーカスしたことだとCuban氏は言う。市場はそれ自体では持続できないと同氏は述べた。
当地で開催中のD: All Things DigitalのカンファレンスD7で講演したCuban氏は、「あの会社は、文字通り世界の帯域幅に資金をつぎ込んでいるだけだ」と述べた。そして、「仮に誰かがGoogleよりも良い検索事業モデルを発見した場合、これはリスクになる」と続けた。
Cuban氏は、業界に依然として広告形式の標準がないことなどの欠点を挙げながら、「インターネット動画がこれまでたどった過程を考えると、実に期待外れだ」と述べた。
どうしてビジネスチャンスと思えないのかという質問に対して、Cuban氏は、PC事業で「Microsoftに対抗するようなものだ」と回答した。
「YouTubeはとても大きくなった。YouTubeが受け入れないものは、標準にはならない」(Cuban氏)
その一方でCuban氏は、Huluが収益を生むインターネット動画サイトを目指していることについては、一定の評価を示した。
「Huluの経過はすばらしいものだ。Huluは収益を得ることにフォーカスしている」とCuban氏は述べた。だが、「Huluには大企業の後ろ盾があり、彼らを満足させなければならない」とも同氏は付け加えた。
Cuban氏は過去にもそうしてきたように、インターネットは「死んでいる」「退屈だ」などと批判し、概して面白くないと述べた。そして「WordPerfect」対「Word」などの戦いが終わった後のPCソフトウェア事業にインターネットをなぞらえた。
「インターネットは単なる公益事業だ」(Cuban氏)
Twitterに関して、Cuban氏は事業モデルの欠如を心配していないと述べた。
「Twitterは収益をあげることができる」とCuban氏は述べた。「Twitterは周囲をじらすことを楽しんでいるだけだ」(Cuban氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力