ネットで「他人の日記」を読む人の属性とは

アイシェア rTYPE リサーチ2009年05月21日 11時11分

 ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が普及し、誰もが気軽に自分の日記を公開できるようになった現在、ネットユーザーはどのように日記をつけているのだろうか。20代から50代の男女に調査を実施した。集計回答数は男性325名、女性246名の計571名。

 まず、ブログやSNS内の日記など、ネット上で他人の日記を読むことがあるか聞いてみた。「頻繁に読む」とした人は18.9%、「たまに読む」が51.5%、合わせて70.4%が「読む」としており、「読まない」は29.6%だった。「読む」人は女性に多く、若い年代ほど割合が高い傾向が見られた。

 日記(学校の課題など義務的なものを除く)をつけた経験については、44.8%が「ある」と回答。経験者は女性で64.6%と男性(29.8%)より圧倒的に高い数値だった。また、ネットで他人の日記を読む頻度が高いほど日記経験者は多く、「頻繁に読む」人では68.5%が「ある」としている。

 日記経験者に、何で日記をつけたことがあるか聞いたところ(複数回答形式)、「日記帳(紙)」が最も多く53.1%。次いで「自分のブログやサイト(42.6%)」で、「SNS内の日記(mixiなど)」は34.4%だった。

 年代別で見ると、20代は他の年代とは異なる傾向で、1位は「自分のブログやサイト(69.0%)」、2位は「SNS内の日記(55.2%)」。全体で1位の「日記帳」は3位に。また、ネットで他人の日記を「頻繁に読む」人も20代と同順位となっており、同じ傾向が見られた。

 日記経験者のうち、現在も日記を「つけている」のは43.8%。ここでも20代(67.2%)とネットで他人の日記を「頻繁に読む」人(74.3%)の割合が高い。

 続けて、現在も日記をつけている人に何でつけているかを聞いてみた(複数回答形式)。トップは「SNS内の日記(48.2%)」、2位は「自分のブログやサイト(47.3%)」。かつてつけていたもので1位となった「日記帳(紙)」は14.3%で4位。時代の入れ替わりなのだろうか。また、ネットで他人の日記を「頻繁に読む」人では、「SNS内の日記(63.6%)」「自分のブログやサイト(54.5%)」がいずれも高い割合となった。

 ちなみに、日記継続者が日記をつけている1番の理由は、「感じたことを書き留めておくため(34.8%)」が1位。「後日、過去を振り返るため(32.1%)」が2位に。一方、日記をやめた人の理由では、「面倒になったから」が最も多く50.0%。「書き忘れてそのままになった(25.7%)」がそれに続いた。

 今回の調査で、若い年代やネットで他人の日記を頻繁に読む習慣がある人ほど、SNSやブログの日記利用者が多いことが分かった。対して、紙は以前より人気が薄れてきている様子。これからも時代とともに利用傾向は変わっていくのだろうか。気になるところである。

何に日記をつけたことがあるか

 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。

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