マンガはこれまでの紙媒体の他、インターネット上でも楽しめるようになったが、ネットユーザーにとって電子コミックはどのような存在なのだろうか?20代から40代の男女361名に調査を実施、回答を集計した。
マンガを「自分で買って読むことがある」のは25.2%、「自分で買わないが読むことがある(23.3%)」を合わせると48.5%がマンガを読むとした。また、インターネットでマンガや小説を読むことが「ある」のは全体の34.6%、女性では45.0%で、男性を19.5ポイント上回った。
年代別では若い年代ほど利用率が高く、20代では40代より28.4ポイント高い48.2%がインターネットでマンガや小説を読んでいた。その際に使用しているツールは「パソコン(83.2%)」が圧倒的多数で、「携帯電話」が32.0%、PDAなどの「携帯情報端末」はわずか4.0%だった(複数回答)。
漫画家が直接インターネットでマンガを1話数十円で販売することについて「とても良いと思う(19.7%)」「どちらかというと良いと思う(52.4%)」の肯定派は72.0%。20代では78.0%もの人が肯定的な意見を示した。
その理由を自由回答で聞いてみると、好きな作品を「指名買い」できる利点を挙げる人が多かったほか、「作家に直接対価を払える」など、作家のメリットに言及した内容が目立ち、ネットによるマンガ販売の可能性に期待している様子がうかがえた。
一方、否定派は「どちらかというと良くないと思う(18.3%)」「良くないと思う(9.7%)」を合わせた28.0%。その理由としては「マンガは冊子で読みたい」などマンガの価値を紙媒体に見出している人と、「ネットは無料との概念がある」「1話ずつの決済が面倒」など、ウェブ媒体の有料サービスそのものに納得できないとする意見もみられた。
いずれにせよ漫画家によるインターネット上での作品販売について、ユーザーの評価は未知数のようだ。今回のリサーチでは肯定派が優勢だっただけに今後の動向に注目したい。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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