ウェブブラウザ市場は、これまで6年の間、構造的な変動シフトの傾向をたどっており、Microsoftの「Internet Explorer」(IE)のシェアが、2年ごとに10ポイントを失ってきたのに対し、Mozillaの「Firefox」は、2年ごとに10ポイントの市場シェアを獲得してきた。この傾向は、MozillaのAsa Dotzler氏によって指摘されているのだが、今後も同じような傾向が続くなら、早ければ2013年1月にも、FirefoxがIEの市場シェアを上回る可能性があるという。
Firefoxの成長は、プロプライエタリなソフトウェアベンダーが、将来的に、いかにしてオープンソース製品と競い合うことができるのか、また、いかなる競争を進めるべきかに関して、実にあらゆる疑問を提起することになるが、現時点では、Microsoftにとって、大きな問題を生むものとなっている。もしMicrosoftが、ウェブブラウザ市場で優位性を失うようなことになれば、他のウェブ上の関連する分野でも、同社の努力に悪影響が及ぶのであろうか?
Dotzler氏は「新たなバージョンのブラウザのリリースは、(現在生じている)マクロ傾向に何ら重大な影響を及ぼすものとはなっていない」点に注意を引いており、単により良いブラウザをリリースしさえすれば、Microsoftは、IEに対抗する流れを止めることができるというわけでもないことが示唆されている。その代わりに、別なる計画の実行が必要となるかもしれない。
正確に述べるならば、すでに別なる計画が進行中なのであろうか?
筆者は、まだこの点で、正確な答えが得られていない。これまでの歴史では、Microsoftは、大幅な市場シェアの落ち込みに対処するため、複数の製品群をバンドル提供して、市場競争は妨げつつも、市場シェアの確保を試みる戦略を取ってきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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