今年に入って、日本映画がアカデミー賞の外国語映画賞を受賞、アニメの実写映画やお笑い芸人監督の作品が人気を博するなど、何かと映画に関する話題が多い。その映画は、実際どのように楽しまれているのだろうか。ネットユーザーを対象に調査を実施し、20代から40代の男女396名の回答を集計した。
映画をどこで見ることが多いかを聞いたところ、「自宅」49.7%、「映画館」29.0%で、「映画を見る」人は合わせて78.8%。「映画をまったく見ない」という回答は21.2%だった。若い年代ほど映画を見ない人の割合が増え、20代では30.3%。若者の映画離れがうかがえる結果となった。
映画を見ると回答した312名に、日本映画と外国映画のどちらを多く見るか聞いてみた。自宅・映画館ともに「外国映画」を見る人が半数を超えてやや優勢。「外国映画」ではアメリカ映画を見ているとの自由回答が大半だった。ちなみに、自宅では「日本映画」派が45.8%。映画館(42.0%)より支持者が多いようだ。
では、見る場所によって映画のジャンルは変わるのだろうか。複数回答で聞くと、映画館では、1位が「アクション・アドベンチャー(66.0%)」、2位が「SF・ファンタジー(59.0%)」。以下「コメディ」「アニメ」が30%台で続いた。
一方、自宅でも「アクション・アドベンチャー」「SF・ファンタジー」は共に60.3%で1位と人気が高い。3位以下は「サスペンス・ミステリー」「アニメ」「ドラマ」「コメディ」の順でいずれも30%台。全体的に自宅のほうが高い割合で、より多くのジャンルを見ているようだ。
最後に、映画館と自宅鑑賞、それぞれの魅力や利点を尋ねてみた。「映画館」で見る良さは、「スクリーンの大きさや音響効果」「迫力や臨場感がある」「映画に集中できる」などをあげる声が多数。特に映画館で見ることが多いという回答者では「話題作をいち早く見ることができる」という人も多かった。
一方「自宅」では、「手軽に好きな時間に見られる」「安い」などのメリットをあげる声が目立つ。また、「寝転ぶなど好きな姿勢でリラックスして見られる」「中座、早送り・巻き戻しができる」など、周りの観客を気にせず鑑賞できるという意見もあった。
互いに魅力は様々。近頃は話題作のDVD化も早まり、大画面テレビの普及も進むなど、自宅で気軽に映画を楽しめる環境がますます整いつつある。映画の鑑賞スタイルも今後更に変化していくのだろうか。
■関連調査:映画館に1人で行く人、4割 〜4割がチケットの予約・購入にネットを利用(2008年12月1日)
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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