インターネットスラング。主にインターネット利用者の間でのみ通じる言葉だが、ネットユーザーはどのくらいインターネットスラングを知っているのだろうか。また、趣味、仕事、人間関係などが充実している「リア充」と、そうでない人ではどちらが多いのか、20代から40代のネットユーザー436名に調査を実施、回答を集計した。
インターネットスラングを10種類提示し、知っているものを選択してもらったところ「ぐぐる」が98.0%で圧倒的に知名度が高かった。他、半数を超えたのは「DQN」「ワロス」「痛車」で、全体的に知っている言葉が多かった20代では、「ksk」「メシウマ状態」以外のすべてが半数を超える数値をつけた。
趣味・仕事・人間関係など、実生活が充実していることを「リア充」の定義とし、ネットユーザーにセルフ「リア充」判定をしてもらった。「かなりリア充」と「どちらかといえばリア充」を合わせた数値を「リア充」とすると、全体の「リア充」率は53.4%となった。特に数値が高かったのは女性(60.2%)で、「リア充」率半数以下の男性(47.7%)を大きく上回った。
「リア充」と「リア充ではない」人の違いを見ていくと、まず「リア充」は、プライベートでインターネットを使う時間が少なめだということがわかった。
「リア充」が1日にインターネットを使う時間は「1時間以上2時間未満(34.0%)」が最も多く、「2時間以上3時間未満(19.1%)」「1時間未満(16.3%)」と続くが、「リア充ではない」人では「1時間以上2時間未満(29.4%)」「2時間以上3時間未満(19.4%)」までは同じだが、3番目に多いのは「5時間以上(17.8%)」だった。
そして、「リア充」は意外と寝ている。1日の睡眠時間が6時間未満の人をショートスリーパー、6時間以上の人はロングスリーパーだといわれるが、「リア充」の平均的な睡眠時間は6時間以上が57.1%で、半数以上がロングスリーパーなようだ。
実生活が充実していると忙しいので寝る時間が減るかと思われるが、「リア充ではない」人よりもプライベートでインターネットを使用する時間が短いので、その分を睡眠時間にあてているのだろうか。充実した生活を送るには体力が必要なので、睡眠で疲れをしっかりとるなどの健康管理を心がけているのかもしれない。
「リア充の意味がわかりますか?」との問いに「わかる」と答えた「リア充」は47.0%。一方、「リア充ではない」人は半数を超える53.0%が意味を理解していた。「リア充」は、ネットの世界で自分がどう定義されているのかを知らずに充実した生活を送っているらしい。
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調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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