色は心理状態に影響を与えると言われ、カラーセラピーやパーソナルカラー診断などが注目を集めているが、モチベーションアップのために色を取り入れている人はどのくらいいるのか。やる気と色の関係について意識調査を行い、20代から40代を中心とするネットユーザー男女413名の回答を集計した。
最も「やる気が出る・気分が向上する」と思う色は「オレンジ(23.7%)」「赤(23.2%)」と答える人が多く、特に女性で「オレンジ(31.9%)」「赤(29.7%)」の数値が高かった。男性では「青(16.5%)」でやる気が出るとの回答が3位。「やる気が出る色」と好きな色、なじみのある色は関係しているのだろうか。
やる気が出る色があるとした人に、その色を取り入れるとしたらどこがいいかを複数回答形式で聞いたところ最も多かったのは「文房具(44.6%)」で、以下、「インテリア(36.9%)」「服(29.2%)」と続き、少数意見では「パソコンの壁紙」「携帯電話の待ち受け画面」との回答もあった。男女別では女性の方がやる気が出る色を取り入れるのに積極的で、特に文房具(55.0%)は男性より19.1ポイント高い数値をつけた。
一方、男性が1番やる気の出る色を取り入れたいのは「インテリア(38.3%)」だった。「インテリア」を世代別にみると40代30.0%、30代35.0%、20代44.8%と、若い年代になるほど割合が高くなる傾向があった。「文房具」を選択する人は仕事や勉強、「インテリア」に取り入れたい人はプライベートでやる気を出したいということなのだろうか。
実際にやる気の出る色を取り入れたことがあるのは28.9%だが、取り入れたことはないが興味があるとしたのは58.1%で、合わせて87.0%がやる気が出る色への関心を示した。色へ関心が高いのは男性(83.0%)よりも女性(91.8%)で、年代別では、20代(82.8%)よりも30代(88.6%)、40代(90.0%)と高い年代になるほど数値があがっていくのが特徴的だった。
やる気が出る色を取り入れたことがある人に、どこに取り入れたかと、その時の感想を自由回答で教えてもらったところ「手帳。よく見るので、元気が出る」「スポーツするときのウェアやリストバンド、シューズに。なんとなくテンションがあがる気がする」「シャープペンやボールペン。目にするたびになぜこの色にしたんだっけと思いだす」など、「気分が華やいだ」「高揚した」「明るく前向きな気持ちになれた」といった意見が複数みられた。
やる気が出る色を取り入れたことがある・興味がある人にどのようなシチュエーションで取り入れたいかを複数回答形式で問うと、「仕事のルーティンワークをバリバリこなしたいとき(46.0%)」「元気がない・体調がすぐれないとき(40.2%)」が多く、男性では「仕事で契約を取りたい、プレゼンに勝ちたいなど勝負のとき(21.1%)」、女性では「人と会うとき(30.6%)」も上位に入った。
また、その他の意見では日常的にという回答も複数あり、すでに色が生活に浸透している人もいるようだった。このような人はまだ少ないが、半数以上が興味があるとしていることから、これから身近なアイテムにやる気の出る色を取り入れていく人が増えていくのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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