消費が低迷する中、貯蓄への関心が高まっている。「貯金」に関し、生活者はどう考え、また行動しているのだろうか。ネットユーザー男女485名の回答を集計した。
現在貯金を「している」のは全体の63.5%。性別、年代による大きな差はなかったが、30代で65.7%とやや高め。子育て世代である30代は他年代より多少積極的に家計防衛をしているのかもしれない。
「貯金をしている」と答えた人に、具体的な貯金方法を複数回答形式で聞いたところ、「毎月定額を貯金」が40.6%でトップ。次いで「定期貯金」が35.1%、「500円玉貯金などの小銭貯金」が27.6%で続き、以下「会社の積み立て」「つもり貯金」が10%台という結果だった。
性別、年代別で差が顕著だったのは「500円玉貯金などの小銭貯金」で、女性が32.2%なのに対し男性では23.6%。また40代で30%を超えるのに対し、30代では20%台半ば、20代では10%台半ばと、男性より女性のほうが、また年代が高いほど身近な硬貨を手元で貯める傾向があるとみられる。一方「会社の積み立て」をしている比率は、男性が22.4%で女性のほぼ倍にあたり、年代が高いほど比率が高かった。
貯金に関する具体的な工夫について自由に記述をしてもらったところ、「定期」や「自動引き落としなどによる積み立て」にして自由に使えないようにして貯めるという声が多かった。
また「目的」「予算」を明確にして貯める額、使う額を定める、こまめな通帳チェックや家計簿を心がけるといった記述も多く、堅実な貯金ぶりがうかがえた。その一方では、金利の有利な金融商品やインターネットバンクを選ぶという積極的な声も複数あった。
「自分に1番向いていないと思う貯金方法」を聞いたところ、37.3%が「つもり貯金」、29.5%が「500円玉貯金などの小銭貯金」と回答。小銭貯金は具体的な貯金方法でも2位にあがり、向いている人と向いていない人の差が大きいようだ。
大半の人は「余裕があれば貯蓄に回す」ということは苦手な様子。不況を反映し、普段の財布の中身に余裕がない分、「もともとなかったお金、使えないお金」として一定額をコツコツ貯める形でなければ貯金は難しいのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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