アフリカ沖にあり、海底に沈んだという伝説の島、アトランティス。「Google Earth」がその所在を示しているという話がインターネットを飛び交っている。Googleは公式には否定しているが、実は隠蔽工作なのかもしれない。刺激的な陰謀説にはいつも肩入れする筆者としては、もちろん陰謀説を支持する。
伝えられているところによれば、英国のある航空技師が、海底地形に対応した新版「Google Earth 5.0」を利用していたところ、アフリカ沖に奇妙な模様を見つけたという。カナリア諸島の西に約600マイル(約965.6km)ほどのところに碁盤目状の街路跡らしきものがある。英国の通信社であるPress Associationはウェールズほどの大きさだと伝えている。
古代の歴史に明るい読者なら、アトランティスはプラトンが最初に記した伝説の島だということをご存じだろう。北アフリカ近海にあったという島で、強大な海軍力を持っていたが、海中に没したという。当時も、地球温暖化が問題となっていたのかもしれない。
しかし、大方の人は、アトランティスはプラトンの創作であり、謎の猿人ビッグフットを撮影したとでっち上げたジョージア州の若者の話と同じ類だと考えているが、中には信じて疑わない人もいる。
ともかく、この英国人は、Google Earthで海底をしらみつぶしに調べ、自分の発見を速やかに公表したというわけだ。この話を最初に報じたのは、The Telegraphのようで、北緯31度15分15.53秒、西経24度15分30.53秒という正確な座標まで掲載している。
Googleの地図製品は最近、狙撃用ライフルを持ってうろつくおぞましい人物から、パキスタン領に侵入した米国の無人機と思われるものまで、Googleの地図製品はさまざまなものを明らかにしている。
しかし、アトランティスとなると、Googleとしても人々の夢を打ち砕かざるを得ないようだ。同社は声明で、「未知の種が生息するモザンビークの原生林や古代ローマの邸宅跡など、Google Earthで驚くべきことがいろいろ発見されているのは確かだ。しかし、今回の発見はデータの収集過程で人工的に発生したものだ。等深線(つまり海底の地形)のデータは、しばしば海底を測定するためにソナー使って船舶から集められる。これらの線は、データ収集の際に船舶が航行した道筋を反映している」と述べている。
どうも怪しく聞こえるのは筆者だけだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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