インターネットによる通信販売市場が拡大し、さまざまな商品が居ながらにして手に入る時代となった。もちろんその中には野菜をはじめとする生鮮品も含まれるのだが、最近相次いで発覚した産地偽装や消費期限などの表示偽装問題が記憶に新しい今、消費者にとってインターネット通販における野菜購入経験や興味はどの程度あるだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザーに対する意識調査を実施した。
男女441名の回答を集計したところ、あなたは野菜が好きですか?との問いに「とても好き」と答えたのは、全体の29.5%。「まあまあ好き」とした人が38.8%で、あわせると68.3%が野菜が好きと回答した。男女別に見ると、「とても好き」では男性が19.9%だったのに対し女性は40.5%と、ほぼ倍の結果となった。
日常生活の野菜摂取については、43.8%が「意識して摂取している」と答え、「特に意識していないが摂取している」人も51.0%と半数を超えるなど、日常的に野菜を摂取している様子。こちらも「意識して摂取している」人の割合は、男性が34.3%であるのに対し女性は54.6%と高く、年代別では高い層ほど野菜を意識的に摂取していた。
また、野菜の好き嫌い別に見ても、「とても好き」とした人では「意識して摂取している」が70.8%と、「まあまあ好き」の41.5%、「ふつう」の20.2%を大きく上回っており、野菜好きな人ほど積極的に摂取していた。
しかし、野菜をネット通販で購入したことがあるかとの問いに対して「購入したことがある」と答えたのは、わずか8.8%。「購入したことはないが、興味はある」とした人も27.4%にとどまった。
「購入したいと思わない」人は63.7%に上り、野菜が「とても好き」な人でも62.3%が「購入したいと思わない」と回答。野菜の好き嫌いに関わらず、ネット通販による野菜の購入には抵抗があるようだ。
ちなみに、野菜をネット通販で「購入したいと思わない」とした人にその理由を自由回答形式で聞いたところ圧倒的だったのが、「鮮度」に関するものだった。特に生鮮食品は「手に取り目で確かめて」買いたいと考えている人が多く、消費者の食に対する安全意識の高さがにネット通販での購入をためらう要因となっているようだ。
また、中には「最近の生産者、生産地は疑わしい」といった声もあることから、産地や消費期限の偽装事件による影響も背景にあるのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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