ニュースといえば、かつてはテレビやラジオ、新聞といった一部の媒体に限られていたが、今ではインターネット配信などが進み、ユーザーの選択肢が広がった。それに伴い視聴者のニュース閲覧動向について、20代から40代を中心とするネットユーザーを調査。男女402名の回答を集計した。調査は、「パソコン」「携帯電話」「テレビ」の3媒体におけるニュース閲覧頻度を、それぞれ回答してもらった。
パソコンからニュースサイトを見る頻度を聞いたところ、全体の52.2%が「毎日見ている」、21.9%が「毎日ではないが頻繁に見ている」と回答。合わせると74.1%がパソコンのニュースサイトを頻繁に閲覧していた。高頻度閲覧者は女性に比べ男性の方が8ポイントほど高く、年代別では特に30代の利用率・利用頻度が際立っており、「毎日見ている」が60.8%、「毎日ではないが頻繁に見ている」が18.8%で、計8割に上った。
携帯電話からのニュースサイト閲覧については、「毎日見ている」「毎日ではないが頻繁に見ている」がともに10.7%。20代では30.6%が頻繁に見ているとした点は注目されるが、全体では「ほとんど見ない」が57.0%と6割近く、パソコンからのニュースサイト閲覧とは対照的な結果となった。
一方、テレビでニュースを見る頻度を見てみると、「毎日見ている」が48.8%、「毎日ではないが頻繁に見ている」が18.2%で、合わせると7割がテレビで頻繁にニュースを視聴。年代別では高い年代ほど毎日見ている人が多く、特に40代では60.0%と30代・20代を約20ポイント以上も上回った。
以上3媒体を比較したところ、ネットユーザーのニュースの閲覧率・頻度はパソコンがわずかな差ながらテレビを抜いてトップとなった。もっとも40代ではパソコンよりテレビでの閲覧頻度が高かったものの、その一方でパソコンからニュースサイトを「毎日見ている」としたのも4割半に上っていることを考慮すると、ニュースの閲覧媒体がテレビからパソコンに移行しつつあるといえるのかもしれない。
特に近年はインターネットサイトでの動画ニュースもめずらしくなくなっており、今後リアルタイムに情報が配信されるニュースサイト閲覧率はますます高まるものと考えられる。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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