英国のThe Timesが現地時間1月11日に報道した記事によって、猛烈な議論が巻き起こった。この記事によって、ハーバード大学の物理学者であるAlex Wissner-Gross氏は、デスクトップコンピュータでの一般的なGoogle検索1回によって約7gの二酸化炭素が排出され、Google検索2回分の二酸化炭素排出量は、やかんでお湯を沸かした時の排出量に匹敵すると述べたとされた。
The Timesは、「Google検索が環境に影響を与えていることは間違いない」というWissner-Gross氏の発言を引用として伝えた。
問題は、Wissner-Gross氏がTechNewsWorldに対し、同氏の研究では一度もGoogleと特定しておらず、言及もしていないと述べていることである。
「何らかの理由で、この研究に関する記事中で、The TimesはGoogleに対し思惑があった」とWissner-Gross氏は述べ、「われわれの研究はGoogleとは関係ない。われわれの焦点は、専らウェブ全般であった。また、ウェブサイトを訪問するために平均して1秒あたり約20mgの二酸化炭素を要することをわれわれは発見した」と続ける。
それでは、The Timesはやかんに関する統計データをどこから得たのだろうか。
「わたしは、The Timesがこれらの統計データをどこから得たのか全くわからない」とWissner-Gross氏は述べた。同氏はGoogleについてコメントを寄せたことを認め、擁護している。「オンライン上のすべてのものが環境に影響を与えていることは間違いない。Googleも含め、誰もがこの事に同意できるとわたしは思う」と同氏は言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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