京都議定書で定められた温室ガス削減の“約束年”(2008〜2012)がスタートした2008年、人々のエコに対する意識、行動はどうだったのだろうか。5月から10月に実施したエコに関連する調査を振り返り、ネットユーザーの意識と行動についてまとめた。
5月時点でエコに「興味がある」と答えた人は66.4%だったが、10月時点では「非常に関心がある」「多少関心がある」をあわせ78.3%が関心を示しており、エコへの関心は一段と高まる傾向にあることが確認された。
最も身近なエコ活動のひとつである買い物時の「マイバッグ」持参については、5月時点で「持って行く」と回答した人が半数に満たなかったのが、9月時点では「持っている」人が68.6%にのぼり、そのうちの69.3%は「毎回」または「ほとんど」または「2回に1回程度」実際にマイバッグを活用していた。約半年の間に、マイバッグの普及率、利用率ともに大きく向上したといえる。
女性より男性の所持率が低いという状況はあまり変わっていないものの、実際の利用頻度は男女による差がなく、男性が積極的にエコバッグを利用するようになった点も興味深い。一方、持っていても「あまり使わない」「使ったことがない」人が30%以上いることから、PRなどによってマイバッグ利用率はさらに向上することが期待される。
この他にも、8月の調査では5人に1人がオール電化住宅の導入を検討しており、10月の調査では「カーボンオフセット」という言葉の認知度が半数に迫り、信号待ちや駐停車の際に「アイドリングストップ」を実践する人が1割半を超えるなど、エコ意識の高まりを反映した調査結果も目についた。“約束年”2年目を迎える2009年、こうした意識や行動がどう変化していくか今後の動向が注目される。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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