来年6月に施行される改正薬事法では、「薬は対面販売が原則」とされ、ネットで薬が買えなくなるおそれがある。薬のネット販売禁止について、ネットユーザーはどのように考えているのか、20代から40代を中心とする男女433名の回答を集計した。
インターネットを利用して、風邪薬や漢方薬などの薬を購入したことはあるかを聞いたところ、全体では12.2%が「ある」と回答。性別、年代別問わず1割前後と実際の利用経験者は少数のようだ。また、薬のネット販売を禁止する法改正案については、「知っていた」が全体の31.9%で、認知度に性別、年代別で大きな違いは見られなかった。
薬のネット販売が禁止されるとしたらどう思うかでは、「とても不便(15.2%)」と「いざという時に困る(16.4%)」をあわせると31.6%の人が抵抗を感じているとの結果となった。抵抗のある人の比率は、男女で大きな差はなかったが、年代別に見ると、若い年代ほど高くなっており、20代は 36.2%と40代を約7ポイント上回った。
薬のネット販売禁止について見直しの必要性はあるかを聞いたところ「どちらでも良い、わからない」が44.1%と最も多かったが、「はい」と回答したのは全体の34.6%で、「いいえ」の21.2%よりも高い数値となった。性別、年代別いずれも「見直し必要」とする人が多く、特に男性(37.8%)と20代(40.4%)に見直しが必要と考える比率が高かった。
薬のネット販売禁止について、規制緩和等の署名活動に署名したいと思うかの問いでは、「思う」が18.7%で、「署名」という、さらに踏み込んだ行動をしたいと望む2割弱の存在が明らかとなった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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