オンライン広告の拡大は鈍化するかもしれないが、ビデオ広告市場は2009年に45%増の8億5000万ドルに拡大すると、ある調査会社は予測する。
eMarketerは米国時間12月16日、ビデオ広告市場は今後数年間成長が続くとする予測を発表した。それによると、2010年は12億5000万ドル、2011年は18億5000万ドル、2012年は30億ドル、2013年は46億ドルに拡大すると見込まれるという。ビデオによるオンライン広告市場を展開しようとしているYouTubeなどのサイトにとって朗報だ。もっとも、ビデオ広告市場の規模はまだほかの広告市場に比べかなり小さい。
Googleの収入源であり、MicrosoftをYahoo買収に駆り立てた検索広告への支出についても、同社は比較的明るい予測をしている。
「検索広告市場も不況の影響を免れ得ないが耐性はあり、2009年は14.9%拡大して123億ドルになるだろう。検索広告は評価がきわめて容易なため予算を維持しやすく、場合によっては増額もあり得る。広告主が経済崩壊の懸念に対処するため確実かつ効果的なマーケティング手法を求めるからだ」
そして、検索広告支出は2010年は139億ドル、2011年は156億ドル、2012年は177億ドル、2013年は195億ドルに拡大すると見込む。
一方、テレビ広告は2008年の698億ドルから、2009年は669億ドル、2010年は672億ドルへと縮小するだろう。
また、同社はソーシャルネットワーク向けの新しい収入モデルが2009年に登場すると見ている。ソーシャルネットワークサイトは広告を収益の柱にしようとしてきたが、現在のところ成功していない。「ソーシャルネットワークサイトにとって、Eコマースは成長する収益源となるだろう。MySpaceやFacebookは顧客と企業が実世界の商品やサービスを売買できるようにセルフサービス型の広告システムを強化するだろう」とeMarketerは述べる。
Eコマース全体の市場規模は2008年は1368億ドルだったが、2009年は4.1%拡大し1424億ドルになると期待される。2012年までには1839億ドルに達するだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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