相次ぐ値上げや株価の下落などの影響で落ち込む個人消費。実際のところ、ネットユーザーは高額品をどの程度購入しているのだろうか。20代から40代を中心とする男女374名の回答を集計した。
今年購入した最も高価な商品の金額は、「5万円未満」が48.4%と半数近く。次いで「5万円〜10万円未満」が20.3%、「10万円〜20万円未満」が17.4%で続いた。
男女別、年代別でも「5万円未満」がトップで、特に女性と30代では6割近くに達した。高額商品の購入先は、「オンラインで購入」が45.7%、「店舗で購入」が52.1%。20代では「オンラインで購入」が半数で、「店舗で購入」を上回った。
高額商品で最も欲しいと考えているものは、「テレビ」が21.4%、「パソコン」が15.5%、「趣味関係(釣具など)」が12.3%、「車」が 12.0%といった順。
男女別でも「テレビ」がトップだが、男性は「車」が17.4%、「趣味関係(釣具など)」が16.3%と続く。一方、女性は「テレビ」と「パソコン」以外の回答は1割未満。年代別に見ると、20代は「趣味関係(釣具など)」と「車」が合わせて4割近くに達し、中高年世代との差が目立った。
欲しいものがある人に、これから年末にかけての購入予定を聞いたところ、「購入する」が5.6%、「購入を検討中」が41.6%、「買い控え予定」が52.8%。はっきり「購入する」と回答したのは女性より男性が高く、世代別では20代が最も高く1割を超えた。
また、買い控え予定者の理由は、「なんとなく買い控え」が18.6%、「もっと安くなるかもしれないから」が17.4%、「もっと良いものが出るかもしれないから」が16.8%で上位に。男性では「なんとなく買い控え」の20.7%に続いて、「景気への不安」が18.4%で2位となった。
女性は「もっと良いものが出るかもしれないから」が21.6%でトップ、「月収の減少」と「なんとなく買い控え」が同率の16.2%だった。
年代別では、20代の29.2%が「もっと良いものが出るかもしれないから」と回答。世代が上がるほど、「景気への不安」や「月収の減少」をあげる率が高くなり、景気の悪化が続く現在、欲しい高額商品があっても買い控えざるをえない事情が伺える。
なお、高額商品の境界線については、「月収の1割以上」と回答した人が40.1%、「月収の5割以上」が39.8%、「月収と同額」が12.0%だった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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