インターネットサイトの登録加入時に設けられた「利用規約」。必読になっているものも多いが、どれだけの人が実際に目を通し理解しているのだろうか。20代から40代の女性ネットユーザー304名の回答を集計した。
携帯電話の有料サイトに「登録をしている」としたのは56.3%、171名。登録者に「利用規約を読むか」聞いたところ、「必ず読む」と回答したのは37.4%。「たまに読む」は53.2%で、9.4%が「読んだことが無い」と答えており、『必読』が前提と考えれば、閲覧率はさほど高くないと言えそうだ。
また、利用規約の理解度について、「理解度100%」と回答したのはわずかに10.3%。「80%(33.5%)」と「50%(37.4%)」が全体の中心で、合わせて70.9%と大半を占めた。「利用規約」を読んだとしても、多くの人は『大まかに』程度の理解にとどまっている様子が伺えた。
一方「利用規約を読んだことがない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「面倒だから」が最も多く75.0%。30代では88.9%にのぼった。全体では「読んでも理解できないから」が18.8%で2番目に多かったが、20代では同理由が40.0%とやや目立つ。
「SNS(mixiやモバゲーなど)」について、「登録をしている」とした57.2%、「過去に登録していた」13.8%をあわせた登録経験者216名に、「利用規約を読んだことはあるか」聞いたところ、65.7%が「読んだことがある」と回答。
20代では70.3%にのぼったが、理解度については、「100%」が12.7%とやはり低め。中心層の「50%」と「80%」を合計すると73.2%となり、有料サイトに比べてやや理解度は高いものの、内容が周知徹底しているとは言えそうもない。
利用規約は、文字通りサイトを利用する上で必要な決まり事が記された契約書の位置づけだが、調査結果によると実際の利用率・理解度はそれほど高くない。トラブルを未然に防ぐという本来の役割を果たすためには、ユーザーがより積極的に活用できる何らかの工夫が必要と言えそうだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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