すでに報じられていた通り、Mozilla Labsは米国時間10月7日、ユーザーが許可しているならば、ウェブサイトがユーザーの現在位置情報を大まかに把握し、それに応じたオンラインサービスを提供可能にする、Firefoxブラウザ向けのプラグイン「Geode」を正式に発表した。
Mozilla Labsの公式ブログによれば、Geodeは、「Firefox 3.1」で実現するテクノロジのプレビューとしての役割を果たし、近隣の無線ネットワークが発する信号から、コンピュータの現在位置を推測する、Skyhookの新技術「Loki」が採用されているという。
Geodeテクノロジを体現できるように、Mozillaは、ユーザーのおよその現在位置と、近くのレストランをマッチングさせるアプリケーション「Food Finder」を公開した。Geodeテクノロジに対応する他のアプリケーションとしては、ブログや写真の投稿時に、ユーザーの現在位置を記録できるマイクロブロギングプラットフォーム「Pownce」や、どのアプリケーションが、ユーザーの現在位置情報を活用してもよいかを許可できる、Yahooの「Fire Eagle」などがある。
こうしたテクノロジを活用して、一般的に実現可能なことの中には興味深いものがあると、筆者が感じた一例を紹介しよう。すでにインターネットは、高校時代の友人との連絡を密にしたり、世界各地の古本市場へのアクセスを可能にしたり、同じ趣味を持つ友人を見つけやすくしたりするなど、ある程度の地理的な障壁を取り除くことに成功してきた。
しかしながら、ユーザーの位置情報を活用しようと、現在もネット上では多くの試みが進行中である。結局のところ、人々は道に迷わないようなサービスが必要だし、広告主の大半は、実際に店先へ立ち寄る可能性が高い人を対象にして、広告のターゲットを定めたいと願っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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