Blu-rayディスクの普及促進を目的とするブルーレイ・ディスク・アソシエーション(BDA)は5月30日、Blu-rayディスクの最新状況について発表した。それによるとBlu-rayレコーダーの販売シェアが30%を初めて超えたという。
販売シェアの30%超は、市場調査会社GfKジャパンが明らかにしたもの。調査期間は4月28日から5月4日までの連休中で、DVDレコーダー市場におけるBlu-rayの数量別構成比が32.1%となった。
BDAでは構成比の伸びに対してBlu-rayレンタルの開始、セルBlu-rayソフトの本格化、今夏行われる大型のスポーツイベント、などを理由として挙げており、「消費者にとってBlu-rayソフトがより身近な存在になりつつある。映像を高画質で保存、再生したいというニーズが高まってきた」と分析する。
一方、販売シェア伸長の一因とされるBlu-rayレンタルは、Blu-rayレンタル研究会による「テストレンタル調査結果」がまとめられた。テストレンタルは本格導入を前にデータ収集や運用における課題抽出を目的として行われたもので、2007年12月より2008年2月末までの約3カ月間にわたって該当店舗で行われた。
それによると、期間中1枚あたりの平均貸出件数は4.4回で、レンタルBlu-rayへの需要が既に存在していることが確認された。貸出件数における地域間の格差はない。
また、2007年10月以降に発表された新作ソフトは8.1回、それ以前に発表されたソフトでは3.1回となり、既存のDVDレンタルと同様、新作ソフトの貸出の需要が旧作よりも高くなる傾向が見られた。
今回のテストレンタルを実施したレンタル店からは、「利用者からの反応が予想以上にあった」「インターネットで探して来店した利用者もいた」「特に新作ソフトの貸出が好調だった」などのコメントがでている。
店頭で利用者を対象に行ったアンケートでは、「今後Blu-rayに期待すること」という質問に対し、32%の利用者が「レンタル店での取扱い」と答えたほか、「レンタルBlu-rayの対象となるタイトルを増やして欲しい」「画質がとても良い」などの感想が寄せられたという。
Blu-rayソフトの今後の動きとしては、6月25日に日本初の「BD-Live」機能に対応したソフトがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントより、Blu-rayディスク版「メン・イン・ブラック」として発売される。
BD-Liveとは、インターネットを経由して追加コンテンツやアプリケーション、オンラインゲームなどのダウンロードを行うための規格。この機能を活用することで、ディスクに収録されていない予告編映像や言語(字幕・音声)を追加ダウンロードし、視聴することが可能となる。
「メン・イン・ブラック」では、BD-Liveを利用することにより、「銀河探求:MIBトリビアクイズ」という500問のトリビアクイズを収録している。
なお、BD-Liveの再生にはBlu-ray Disc Profile2.0に対応したプレーヤーが必要で、日本国内では「PLAYSTATION 3(Version2.20以上)」(5月30日現在)のみが対応機となる。
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