Microsoftは米国時間5月18日午後、Yahooに対し、新たな提案を行った。提案の中で、Microsoftは、Yahooとの取り引きを望むものの、Yahooの資産すべては取得しないとしている。
提案が行われる数日前には、物言う株主のCarl Icahn氏がYahooに対し委任状争奪戦を開始した。Icahn氏の狙いは、7月3日のYahoo株主総会で改選される取締会役員の入れ替えだ。
Icahn氏はまたYahooに対して、1株あたり33ドルまで買収提示額を引き上げたものの、気のない対応を受けて5月3日に買収案を撤回したMicrosoftと、交渉を再開するように圧力をかけるつもりだ。
Microsoftは、Yahooの買収提案から撤退した後は「(気持ちを切り替えて)次に進んでいる」と繰り返し述べてきた。だが、今もライバルのGoogleにどう対応すべきかで苦戦している。またYahooは、Microsoftからの買収提案を失敗に終らせたとして株主からの怒りを買っている。そのYahooは、関係者がNews.comに語ったところによれば、交渉の玉を握っているのは買収提案から撤退したMicrosoftだと考えているという。
Microsoftの声明には「MicrosoftはYahooに対し、Yahooすべての買収ではなく、Yahooとの取り引きという代替の選択肢を提案する」と書かれている。
また、声明には「Microsoftは今回、Yahooのすべてを取得することを提案しているわけではない。だが、将来の進展や、YahooとMicrosoftの株主やサードパーティとの交渉次第で、こうした選択肢を検討する権利を留保する」とも書かれている。
Microsoftの広報担当は声明に書かれた以上の詳細については、コメントを控えている。Yahooの広報担当も、現時点ではコメントできないとしている。
Yahooは今週にも、Googleの検索広告を利用するための提携を発表する予定だった。
この提携の話を重視するMicrosoftは、敵対的な行為に出ずにYahooの買収を断念することを発表した際にも、この話に言及している。Microsoftはこのなかで、YahooがGoogleと提携しないようけん制していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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