Googleはその広告ビジネスを新たな領域へと拡大し、モバイル機器向けのイメージ広告を開始するという。
Googleが米国時間4月23日に述べたところによると、このイメージ広告は同社のモバイル機器向けのテキスト広告と同様に、人々が携帯電話でアクセスしたウェブサイトに表示されるキーワードに基づいて表示されるという。
モバイル機器は、一般的なインターネットの世界にとっても、Googleを始めとする多くの企業がインターネット上に構築しようとしている広告ビジネスの世界にとっても新たな開拓地となっている。モバイル向けのウェブサイトは小さな画面や、遅くて不安定な接続、キャリアが課すデータ通信費というデメリットに悩まされてきたが、新たな時代が訪れようとしている。
AppleのiPhoneによって、新たな可能性が示された。また、Wi-Fiの広がりに伴い、携帯電話ネットワーク事業者を迂回することが可能になってきている。さらに、Intelのモバイルインターネットデバイス(MID)やGoogleのAndroidといったイニシアチブによって、新たな世代のデバイスが生まれる可能性もある。
Googleの共同創設者であるSergey Brin氏は、四半期決算について話した先週の電話会議の中で、モバイル向けウェブサイト上で広告を展開するというビジネスチャンスについて強気の発言を行っている。
Brin氏は「モバイル広告はうまくいっている」と述べ、「従来のデスクトップ検索に劣るという理由が私には見あたらない」と付け加えた。
Googleによると、同社のイメージ検索は通常のウェブサイトに表示される広告とよく似ているが、より小さく、1ページあたり1つに限定されるという。広告主は、検索結果の横に表示されるテキスト広告の場合と同様に、イメージ広告がユーザーによってクリックされた場合にのみ広告料を支払うことになるという。Googleは1ページに1つの広告のみを表示し、その広告はモバイルに特化したページにリンクされなければならないと定めている。
このペイパークリック(PPC)方式は、広告に対して明確な興味を示した顧客に対する広告費用のみを負担したいという広告主の間で一般的となっているものの、「クリック詐欺」によってそういった方式のメリットが一部失われることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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