リンクシェア・ジャパンは4月17日、2008年度の事業戦略と新サービスを発表した。
消費者と企業、あるいは消費者同士の「価値観の共有」をキーワードに、「費用対効果(ROI)最適化」を軸としたサービスを強化し、企業にとっての真のマーケティングパートナーになることを目指すとしている。
その具体策として、(1)良質コンテンツと消費者を結びつける導線・場の強化、(2)「消費者起点の情報発信者」に対する報酬機会の場を提供、(3)「メディアの成果連動型広告モデル」の導入を推進--の3つを掲げる。
(1)については、リンクシェアに参加するECサイトの商品を商品カテゴリ別に掲載して、良質なブランド・商品・情報を探している消費者を各企業の商品ページに誘導するアフィリエイト型ショッピング情報サイト「リンクシェア・ショッピング」を4月21日より開始する。スタート時は100社、商品点数約1000万点を掲載する。
また、消費者でもある個人ブログやアフィリエイターの情報発信力をブランドや商品別に集積し、消費者情報収集の一助にするとともに、個人ブログへのアクセスを創出する新サービス「リンクシェア・チャンネル」を4月17日より開始した。
さらに、アフィリエイター向けサービスとして、現在Webサービスで提供している商品データを、商品別の成約率やディスカウントなどの要素により自動的にスコアリングして、お勧め・売れ筋商品を自動表示できるサービス「スマート・マーチャンダイザー」を近日リリースする。アフィリエイターは、成果に結びつきやすい商品を自ら探すことなく、ランキングという形で簡単に掲載できるとしている。
(2)については、2006年10月より提供している、ブログ上で商品紹介記事の執筆をしたユーザーに記事掲載料を支払うサービス「レビュー・アフィリエイト」に加え、「リンクシェア・リサーチラボ」を4月中にも本格稼動させる。
これは、個人アフィリエイターの消費者起点の意見やコメントを、「簡易アンケート」「モニタリング」「レビュー(アフィリエイト)」などの形で企業が活用し、企業が個人アフィリエイターに報酬を支払う仕組み。4月からは新たに新商品をアフィリエイターに配布し意見やコメントを募る「サンプリング」サービスも開始する。
同サービスにより、個人アフィリエイターは、販売時に発生する成功報酬以外の報酬機会を得ることができる。
(3)については、大手媒体のハイブリッド型(固定費+成果報酬)広告モデルの取扱いを積極的に開始する。
メディア広告効果の測定には、リンクシェアの成果測定技術を活用し、広告掲載メディアごとに「何が、どれくらい売れるか」といった「購買誘起力」を測定し、これまで必ずしも正当な評価がされていない広告掲載メディアの価値を再評価する。これにより、企業はよりROIに優れた広告を掲載できるようになるとしている。
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