ネットユーザーの約半数がブログを開設またはSNSに参加--gooリサーチ調査

 インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は4月14日、「第10回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を発表した。

 同調査は、インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について、最新の実態を把握することを目的とした定点調査だ。今回はブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用動向について調査している。

 調査によれば、ブログを開設またはSNSに参加している者の比率は48.7%で、ブログのみ開設が15.8%、SNSのみ参加が15.4%、両方に該当する者が17.6%にのぼることが分かった。

 ブログを開設しているユーザーについて、開設ブログ数を確認したところ、1つのみという層は57.9%であり、4割以上が複数開設していることが分かった。

 ブログを開設した理由についてみると、「日記帳・備忘録代わりに」が65.6%で最も多く、次に「同じ趣味を持つコミュニティや出会いの場として」が26.5%、「手軽にウェブサイトを開設・更新できるので」が25.7%となっている。

 ブログの更新方法は、「PCから」が75.1%と高い割合となっており、「PCと携帯電話の両方から」は22.9%、「携帯電話から」は2.0%にとどまる。男女年齢別にみると、女性若年層において携帯電話併用者が多く、特に10代女性においてこの傾向が顕著となっている。

 ブログ、SNSにおけるプロフィール公開状況についてみると、性別は、ブログで61.9%、SNSでは80.6%が公開している。一方、年齢については、ブログで29.2%、SNSで53.4%と、性別と比べて低くなっている。

 また、生年月日や血液型、住所の一部については、ブログでは2割台の公開率であるのに対し、SNSでは5割程度の公開率となっているなど、個人を特定しやすい情報については、特にブログにおいて公開率が低くなる傾向がある。一方で「趣味・関心があるもの(例:自分が好きなもの・人)」のように読者とのコミュニケーションを誘発する可能性がある項目についての公開率は高く、ブログで50.8%、SNSで60.6%となっている。

 ブログにおけるアフィリエイトの導入率は35.2%で、以前導入していたとする層を加えると約4割にのぼる。一方、今後導入したいとする層は14.4%とそれほど高くなく、導入意向のある層はすでに多くが導入しているものと考えられる。SNSの場合は現状の導入率が2.2%であり、今後の導入意向が14.4%あるものの、それほど大きなポテンシャルは期待できないとみられる。

 ブログやSNSにおけるアフィリエイト収入についてみると、ブログユーザーの場合、43.6%が「0円(収入なし)」と回答しており、500円未満が34.8%、500円〜1000円未満が8.0%となっている。SNSの場合も、47.6%が「0円(収入なし)」、500円未満が23.2%、500円〜1000円未満が5.8%。一方、月3万円以上の収入を得ている者は、ブログで1.9%、SNSで8.6%であり、SNSの方が比率は高いものの、いずれにせよ限られた層となっている。

 ブログやSNSを利用することによるインターネットの利用時間への影響については、ブログ・SNSの併用者では「かなり増えた」と「やや増えた」の合計が6割以上、ブログのみの開設者では約5割、SNSのみ参加者では4割以上となっている。

 一方、どちらにも該当しない層ではこの比率が約2割にとどまることから、ブログやSNSへの積極的関与はインターネットの利用時間を増加させる傾向にあり、今後もユーザー数の増加や、ブログサイトでの動画などの活用が増えていくことで、インターネットの利用時間がさらに増大することが予想されるとしている。

 調査は、2007年8月30日から9月5日にかけて、gooリサーチ登録モニターおよびgooユーザーを対象に、公開型インターネット調査で行われた。有効回答者数は4万4905名。

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