米国時間2月15日に発表されたレポートによると、ロシアが中国を抜かし、スパイウェアなどのマルウェアの生産国として世界一になってしまった。
セキュリティソフトウェアメーカーのPC Toolsによれば、マルウェアのロシア発のマルウェアの割合は27.9%。これに対して中国の割合は26.5%。過去の調査では世界2位になってしまった米国は今回、3位(10%弱)となった。
ロシアはスパムメールの温床としても知られている。
PC Toolsは、マルウェアをばらまく犯罪者集団Russian Business Networkが消滅したにも関わらず、ロシアの生産量が落ちていないことを指摘している。
PC ToolsのマルウェアアナリストSergei Shevchenko氏は声明で「Russian Business Networkがいなくなったところに、ほかのマルウェアディストリビュータが入り込んでいる」と述べる。「結果として、過去にないくらい多くのウイルスやスパイウェアがロシアから出てきている。そして、マルウェアの複雑さが増している」(Shevchenko氏)
さらに、今はなきRussian Business Networkのほうが、その代わりに出てきた小規模な組織よりも追跡しやすかったとShevchenko氏は言う。「現在は、ロシアのマルウェアホスティングサービスが、マレーシアや中国、パナマ、シンガポール、タイ、トルコ、インドのサーバに目を向けている」
傾向としては、小さな組織や個人を対象とした、利益目的の攻撃が増加している。
以下はマルウェア生産国のトップ10である。PC Toolsは、インタラクティブな世界地図で、この状況を示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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