ネットレイティングスは、2月1日にオープンした日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞3紙合同のニュースサイト「新's(あらたにす)」の視聴動向を発表した。同サイトは、3紙が発信するニュースや社説などの「読みくらべ」が可能なサイト。
主なニュースサイトの週次のアクセス規模の比較では、msn産経ニュースの利用者数が215万2000人、総利用時間は1151万4000分、毎日jpは同192万1000人、672万3000分、asahi.comは同162万9000人、1832万8000分、YOMIURI ONLINEは同122万2000人、731万1000分、NIKKEI NETは同105万1000人、872万3000分となっている。一方「新's」は33万2000人、230万1000分であった。
このデータは1月28日週のものであり、「新's」は2月1日から3日までの3日間のデータとなっている。「新's」は、この3日間で家庭からのアクセスが33万人となった。新サービスのアクセス規模としてはまずまずだが、オープン時にアクセスが多いのは一般的であり、全国紙3紙の共同開発にしては手放しで喜べない数値であるとしている。
週次の平均セッション滞在時間の比較では、msn産経ニュースは1セッションあたり2.3分、毎日jpは同2.4分、asahi.comは同3.6分、YOMIURI ONLINEは同2.4分、NIKKEI NETは同2.6分であった。これに対し「新's」は3.5分であり、現在のところ「asahi.com」と同程度の比較的長い利用時間を示している。このことから、「新's」にアクセスするユーザーは、深く読み込むことのできるコンテンツを求めてきたと思われるとしている。
また、「新's」を100とした場合の週次の重複利用状況では、「asahi.com」が65%で最も割合が高く、以下YOMIURI ONLINEの48%、NIKKEI NETの38%、毎日jpの24%、msn産経ニュースの23%と続いた。つまり「新's」利用者の65%(22万人)が同期間中に「asahi.com」を閲覧していたことになる。
このことから、現在「新's」を閲覧している利用者は、リンクの存在に関わらず元々各新聞サイトを比較閲覧しているということになり、別な言い方をすると、そういった利用者が現在の「新's」の利用者層であるとも言える。ネットレイティングスでは今後の課題として、ターゲットユーザーへの効果的なアピールを行うために現状でのサイト利用者の特性を把握し、機能やコンテンツの適切な改善を進めて行くのも大切としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力