インプレスR&Dは12月5日、携帯電話利用動向を解説する「ケータイ白書2008」 を発売したと発表した。
「ケータイ白書2008」の市場予測によると、2009年3月時点の第3世代(3G)携帯端末契約は1億450 万件で市場の96%、3.5Gは市場の35%になると予測している。また、同時点のパケッ ト定額制契約数は5462万件で市場の50%になるとしている。
次いで個人利用動向の調査結果をみると、通信サービス会社の「満足してい る」と「まあ満足している」を合わせた比率はau(85.6%)が最も高く、次いでドコ モ(67.9%)、ソフトバンク(62.4%)となっている。また、通信サービス会社を乗 り換える予定の人に聞いた乗り換え先についても、満足度と同じau(28.2%)、ドコ モ(20.1%)、ソフトバンク(14.8%)の順に多い。変更の理由としては「通話料金 が安くなるから(35.4%)」や「通信(パケット)料金が安くなるから(20.4%)」 などが挙げられた。特にソフトバンクを乗り換え先にあげる人でみると「料金が安く なるから」は57.8%に及んだ。
さらに利用している機種を購入した時の重視した機能については、「カメラ機 能(36.3%)」、「高画質な液晶ディスプレイ(28.1%)」、「音楽が聴ける機能 (14.9%)」が高くなっている。今後、購入の際に重視したい機能は「高画質な液晶 ディスプレイ(39.3%)」、「カメラ機能(37.8%)」、「ワンセグ対応機能 (28.7%)」が高くなっている。
そのほか端末料金をキャリアが補助する「インセンティブモデル」廃止論に 「関心がある」と回答したのは26.4%、現在の端末を他キャリアでも利用できる 「SIMロック解除」に「関心がある」と回答したのは19.7%だった。
検索サービスについては、利用率が72.8%と高く、方法は「トップメニューに ある公式の検索サイト(62.5%)」が多くなっている。利用頻度は「ほとんど毎日 (12.2%)」や「週に4〜5回(8.1%)」、「週に2〜3回(14.3%)」などの利用 頻度が高いユーザーが3分の1を占めている。
有料コンテンツについては、利用率が32%で全体的に無料コンテンツが多く使 われている。ただ、「無料のお試し期間を利用した後に有料登録することが多い」と した人も約3割いる。
自分のプロフィールを紹介する「プロフ」については、認知度が41.4%で特に 若年層への浸透が伺える。ただ、利用状況は7.1%にとどまっている。一方、動画投 稿サービスについては認知度が68.7%と高いものの、利用率は11.9%で、視聴のみの 利用者が大半を占めている。
次いで企業利用動向の調査結果をみると、企業の携帯電話・PHSの業務利用率 は「音声端末(87.3%)」が多い。「データ通信カード」は26.5%で小規模事業者ほ ど低くなっている。定額制データ通信サービスの利用意向については利用意向を持つ 企業が33.9%となっている。
モバイルウェブサイト担当者に、モバイルウェブサイトのターゲットを聞いた ところ、「消費者向け(78.2%)」が最も多く、次いで「企業向け(27.6%)」、 「社内向け(12.8%)」となっている。モバイルウェブサイトの効果については、約 半数の企業が効果を認めているものの、判断できない企業も多い。モバイルウェブサ イトのアクセス誘導対策としては「SEO(27.4%)」、「会員登録者へのメールマガ ジンの配信(20.0%)」、「検索連動型広告の出稿(15.2%)」などが挙げられてい る。
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