有名人のさまざまなゴシップに対する人々の興味本位の関心を取り除こうとした点についてYahooを評価すべきかもしれない。
Yahooは毎年、ウェブ検索のトップ10リストを発表している。2006年に最も人気の高かった検索語はBritney Spearsだった。
しかし、Yahooは2007年には少しやり方を変え、一定のカテゴリーにグループ分けされた検索の上位トレンドのリストを公表した。トピックにはトップニュース(1位はSaddam Hussein)やITトレンド(1位はやはりYouTube)だけでなく、ペットフードや玩具、その他の製品のリコールなどにかかわる環境カテゴリー、子供の検索トレンド、Yahooのブックマーク共有サイトDeliciousの検索が含まれる。
2007年は京都議定書10周年であり、元副大統領Al Gore氏が映画「不都合な真実」でアカデミー賞を受賞し、また環境への取り組みによってノーベル平和賞を受賞した。さらに、あらゆる企業が「環境」重視に移行していることから、環境カテゴリーの順位にはさほど頭を悩ます必要はなかった。
Yahoo SearchのシニアマーケティングディレクターであるRaj Gossain氏は、検索の状況からは、ユーザーの目的が環境危機に関する基本的な定義やデータを調べることから、変化をもたらすために自分に何ができるかという情報を探す方向に変わってきていることが分かると述べる。地球温暖化に関連する検索は子供の検索トレンドでもトップ10に入っている。
IT分野ではYouTubeに続き、Wikipedia、Facebook、Appleの3大ヒット商品である「iTunes」「iPod」「iPhone」、任天堂の「Wii」、Microsoftの「Xbox 360」、ソニーの「PLAYSTATION 3」、そしてロックギターをシミュレートしたコンピュータゲームで大人気を博した「Guitar Hero」がランク入りした。
Yahooは「Celebrity Downslides(落ちた有名人)」というカテゴリーを作成して、衰えを見せない人々の有名人に対する欲求に応えた。第1位はほかならぬBritney Spears。彼女は最近ではショップと裁判所と更生施設の間を忙しく行ったり来たりしているようだ。
筆者はYahooがより深い社会的な問題を取り扱おうとする努力に敬意を表する一方で、Gossain氏には検索語全体の第1位は何だったのとか尋ねずにはいられなかった。最初の電話でのインタビューではそれを明かすことを断られたが、翌日、Yahooの検索語トップ10を伝える電子メールを受け取った。それによると2007年の検索語トップ10は、Britney Spears、WWE(World Wrestling Entertainment)、Paris Hilton、Naruto、Beyonce、Lindsay Lohan、Rune Scape、Fantasy Football、Fergie、Jessica Albaだった。
筆者が検索エンジンで調べてみたところ、これらは6人の女性有名人、ドラマ仕立てのショープロレス企業、ファンタジースポーツ、中世をテーマにしたオンラインゲーム、日本のアニメコミックシリーズである。
Yahoo 2007年トレンドのトップ10はここから参照してほしい。
一方、Googleは2007年で急速に増加した米国の検索語トップ10を発表した。その10語とはiPhone、Webkinz、TMZ、Transformers、YouTube、Club Penguin、MySpace、Heroes、Facebook、Anna Nicole Smithである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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