最終更新時刻:2008年7月25日(金) 21時03分

マーケティングチャンネル

インターネット広告効果測定市場の動向

シード・プランニング

2008/01/28 17:59  

 最終回の今回は、インターネット広告の市場拡大に貢献している広告効果測定ツール市場について報告する。

 一般的にインターネット広告の効果測定ツールとは、媒体サイトに掲出される各種広告の出稿の効果測定を目的とした、クリック率、コンバージョン率を測定するツールである。

 インターネット広告は、本来的に「効果が正確に検証できる」ということを他のメディア媒体との差別化要因としているメディアである。これまで広告代理店をはじめとする各インターネット広告関連事業者は、その効果を的確に広告主にフィードバックして他の広告媒体との比較でインターネット広告の優位性を提示し、広告主の利用を促進してきた。

 広告効果測定ツールは、もともとはアクセス解析ツールの付加機能としてその認知が行なわれていった。したがって、当初の広告効果測定ツールは、ログ解析の技術を利用したものが多い。機能としては、バナー広告の表示回数、クリック数や、メール広告の配信件数等を測定するものである。

 2000年に、大手ネット専業広告代理店「オプト」が、自社開発により広告効果測定に特化した本格的な広告効果測定ツールの提供を開始した。その後「サイバーエージェント」、「セプテーニ」等大手ネット専業広告代理店各社が自社ブランドによる広告効果測定ツールを開発した。大手ネット専業広告代理店がコンサルティングメニューとして「広告効果測定」を組み込んだサービスを定着化させたことは、広告主に対する広告効果測定ツールの認知と利用の促進に大きく貢献した。

 また、一方で2003年頃から本格的に「Google」「オーバーチュア」によるリスティング広告の提供が開始された。各社が提供する無料の付属ツールで広告ごとのクリック率、コンバージョン率が正確に測定できることとなり、広告効果測定の有用性がより広く広告主に浸透することとなった。

080118chart_01.gif

 シード・プランニングが実施した広告主アンケート調査によると、ネット広告を利用している広告主の重視する情報、ユーザーについて知りたい情報は、以下の結果となった。

080118chart_02.gif「Q:インターネット広告に触れた後の消費者について、一番知りたい情報は何ですか」(n=48、SA)

 結果からは、広告主の関心は、広告に接触したユーザーの自社サービス購買の有無について、最大の関心を持っており、また、自社商品・サービスの嗜好の変化についての関心も高いことが分かる。

 上記結果のような関心が、ネット広告効果指標の関心度合いにどのように関連するかについては以下の結果となった。

080118chart_03.gif「Q:インターネット広告の効果を見る際に、どの指標を重視しますか」(n=48、MA)

 広告主の間では、クリック、コンバージョンの指標を重視する傾向が見られる。現在ではリスティング広告にとどまらず、バナー広告等他のフォーマット広告も含めて一元管理が可能な、精度の高い広告効果測定についての需要が高まっている。

 現在PC向け広告効果測定ツールは、「ログ解析型」、「ウェブビーコン型」等があるが、広告主WEBサイトに計測タグ(JavaScript)を埋め込んで計測するウェブビーコン型のものが主流である。また、より精度の高い広告効果測定が可能であるのが、主にリダイレクト方式をとり、「ファーストパーティー」のクッキーを発行するタイプのものである。

080118chart_04.gif
株式会社シード・プランニング

1983年の創立以来、映像・放送・通信分野の調査研究を継続して実施しており、デジタル家電、マルチメディア関連機器、モバイルコンピュ−ティング、通信端末等に関する豊富な調査データの蓄積を基に、受託調査および自社企画調査を手がけている。

近年は、ブロードバンド時代に対応したインターネットビジネスや、通信と放送の融合に向けた新しいビジネスやサービス、ユーザー動向について、特に注目している。

マーケティングチャンネル コラム

■ネット時代の大容量データマイニング

データマイニングを取り巻くツールに自動化の流れ
データマイニングは高度で職人的な作業であるため、分析者の能力と人数の限界により、処理できる件数とデータ量も制限されてしまいます。そこで、この問題をカバーするためにツールの進化が求められ、これに応えるようなソフトウェアが出てきました。

■世界の先端ネットマーケティングを斬る

ネット+モバイル世界の最新ソーシャルコミュニケーション事例
今回はカンヌ国際広告祭の中から、ネットを使ったソーシャルコミュニケーションの事例をご紹介し、これからのモバイル+ネットとソーシャルコミュニケーションの有様を探っていきたいと思います。

■調査の現場から--モバイル広告市場の潮流

PCインターネット広告市場と異なるモバイル広告市場
PCとモバイルの広告市場全体を見渡した場合に大きな違いとして指摘できるポイントは、大きくわけて2つある。1つは、広告の流通体系における特徴であり、そしてもう1つは通信事業者の市場におけるプレゼンスの大きさある。

スポンサーインフォメーション

データ

企画特集

DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜

■調査レポートダウンロード

Alloraでレガシー・スクリーン・データを構造化されたRDBMSにリアルタイムでエクスポート
NetManage社のOnWebソリューションとHiT Software社とそのAlloraデータベース・マッピング製品を組み合わせることにより、非構造化したレガシー・スクリーン・データを構造化されたRDBMSにリアルタイムでエクスポート

■調査発表

フィットネスジムへの公用車使用については、支持が48%、不支持が32% - 橋下知事の公用車利用について調査
「'09 光ディスク市場の実態と将来展望」を販売開始
意識調査「夏のリゾートバイトは涼しい北海道が学生に人気」

レビュー

[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650
“自作ユーザーは、電源ユニットに何を求めるのか?”出力なのか、安定性なのか、それとも機能性なのか?難し
オンリーワンの個性を極めた超薄型テレビ--日立 Wooo UTシリーズ
日立製作所の超薄型液晶テレビWooo UT 770シリーズは2008年6月にラインアップが増強され、さらに日立らしい
[レビュー]“この手があったか”と思わせるパワーユーザーも納得のPCオンデマンド--「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」+「Lui RN」詳細レビュー
「VALUESTAR GタイプR Luiモデル+PCリモーター」は、設置場所にとらわれずにPCを使える、NECが新しく提案
今週の新製品総チェック:ドコモ、au夏モデルが続々店頭へ、ビデオカメラは新機種ラッシュ
NTTドコモ、auなど、ケータイ夏モデルの店頭発売日が決定し、盛り上がりを見せている。9.8mmの超薄型ケータ
[レビュー]テレビを持ち歩ける最強ツール--ソニー、Blu-rayレコーダー「BDZ-A70」
[レビュー]ネットワーク対応の高機能デジタルフォトフレーム--ソニー「Canvas Online CP1」
15時間の行列で手に入れたiPhone 3Gファーストインプレッション--ソフトバンクモバイル「iPhone 3G」
北京を見逃すな!--2008年夏、今買うべき「薄型テレビ」
[レビュー]通勤鞄に忍ばせたい軽さと装着感--マクセルのノイキャンヘッドホン「HP-NC15」