最終更新時刻:2008年7月24日(木) 23時08分

マーケティングチャンネル

なぜ検索エンジンマーケティングが注目されるのか

アウンコンサルティング

2007/11/21 11:20  

 ニュースサイトを見ていると、毎日のように「検索」に関する記事を目にします。例えば「CNET Japan」の検索機能を使って、2007年1月1日からこの原稿を執筆している11月15日までの約1年間のニュースを「検索エンジン」というキーワードで検索してみたところ、205件もの記事が検索結果として表示されました。

 実際には、「検索エンジン」というキーワードを含まない検索関連のニュースも多数あるはずなので、それこそ1年分の記事をすべて読んでいき、その数を数え上げていったらと考えると、恐ろしくなります。

 正直な話、これには検索ビジネスに身を置いている筆者でさえ、着いていくのがやっとという状況。そして、このように日々最新のニュースに振り回されていると、ついつい物事の本質というものを忘れてしまいがちになります。

 そこで本稿では、自身の考えをまとめつつ、検索エンジンマーケティングにあまり詳しくない方の理解の一助にもなるように、まずは大きなフレームから検索エンジンマーケティングというものを捉え直してみたいと思います。

 最初に、そもそも検索エンジンマーケティングはなぜ注目されるのかを考えてみましょう。これについては、多くの人が実際に意識して考えたことがないのではないかと思います。

 検索エンジンマーケティングというものは、その名の通り検索エンジンという舞台で行なわれるマーケティング手法のことを指す言葉ですが、当然のことながら、検索エンジンというものが登場したことだけでこのマーケティング手法が注目されたわけではありません。

 では、なぜ注目されたのか。それは、単純な話、消費者が検索エンジンを利用するようになったからに他なりません。

 いってみれば電通が提唱する消費者の購買行動が「AIDMA」(Attention→Interest→Desire→Memory→Action)の法則から「AISAS」(Attention→Interest→Search→Action→Share)の法則に変わったということです。つまり、消費者の多くがモノを買う際の行動パターンのなかに、検索という行動を組み入れるという行動変化が起きたことが最大の要因です。

 しかし、とかく検索エンジンマーケティングというと、いかに検索エンジンを出し抜いてSEOで上位表示を得るか、検索連動型広告で競合企業が入札していないキーワードをいかに見つけ出すか、といった方法論にばかり目が行ってしまう傾向が強いような気がします。

 ところが、そこに固執しすぎると、本来企業に利益をもたらしてくれる消費者への配慮が欠けてしまいます。いかに検索エンジンを出し抜いて上位表示を得ても、競合企業が入札していないキーワードに広告を出稿しても、検索ユーザーが持つ検索意図と一致しない情報ならば、ユーザーはその情報を快く思わないでしょう。

 例えば、検索の話題ではありませんが、朝日新聞に掲載されていた「『正解はCMのあと』は逆効果 視聴者86%『不愉快』」という記事がネット上でも話題になりました。このようにせっかく企業が消費者に好意を抱いてもらおうと思って仕掛けた広告も、タイミングや場所をわきまえないと負の効果を生んでしまうことがあります。

アウンコンサルティング株式会社

1998年6月設立。1999年、日本国内でいち早くSEOを事業化。コンサルティングファームとして、検索エンジンマーケティングの認知向上と市場の拡大に尽力し、上場企業を中心に多くの企業のマーケティング戦略を支援する。国内のSEMコンサルティングで蓄積したナレッジを背景に、SEMを自社運用する企業向けのサービスも開始。米国、中国等に進出する日系企業の海外マーケティング支援も行うなど活動の幅を広げている。2005年11月東証マザーズ上場。

マーケティングチャンネル コラム

■世界の先端ネットマーケティングを斬る

ネット+モバイル世界の最新ソーシャルコミュニケーション事例
今回はカンヌ国際広告祭の中から、ネットを使ったソーシャルコミュニケーションの事例をご紹介し、これからのモバイル+ネットとソーシャルコミュニケーションの有様を探っていきたいと思います。

■調査の現場から--モバイル広告市場の潮流

PCインターネット広告市場と異なるモバイル広告市場
PCとモバイルの広告市場全体を見渡した場合に大きな違いとして指摘できるポイントは、大きくわけて2つある。1つは、広告の流通体系における特徴であり、そしてもう1つは通信事業者の市場におけるプレゼンスの大きさある。

■インフォメーションアーキテクトの視点

検索パターンから見るユーザー行動「Search Patterns」
2008年4月、インフォメーションアーキテクトに特化したイベント「iA SUMMIT 2008」が開催された。そこでPeter Morville氏がプレゼンした「Search Patterns」は、ウェブサイトにおけるユーザー行動の1つである「検索」の利用方法を体系的にまとめたものだ。

スポンサーインフォメーション

データ

企画特集

DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜

■調査レポートダウンロード

Alloraでレガシー・スクリーン・データを構造化されたRDBMSにリアルタイムでエクスポート
NetManage社のOnWebソリューションとHiT Software社とそのAlloraデータベース・マッピング製品を組み合わせることにより、非構造化したレガシー・スクリーン・データを構造化されたRDBMSにリアルタイムでエクスポート

■調査発表

米の企業向け無線データサービスの収益は2008年109億ドルに
「基地局関連メーカ各社の動向−2007年度通期−」を販売開始
iPhoneとAndroidはワイヤレス産業における重要な変化の契機となる

レビュー

[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650
“自作ユーザーは、電源ユニットに何を求めるのか?”出力なのか、安定性なのか、それとも機能性なのか?難し
オンリーワンの個性を極めた超薄型テレビ--日立 Wooo UTシリーズ
日立製作所の超薄型液晶テレビWooo UT 770シリーズは2008年6月にラインアップが増強され、さらに日立らしい
[レビュー]“この手があったか”と思わせるパワーユーザーも納得のPCオンデマンド--「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」+「Lui RN」詳細レビュー
「VALUESTAR GタイプR Luiモデル+PCリモーター」は、設置場所にとらわれずにPCを使える、NECが新しく提案
[レビュー]テレビを持ち歩ける最強ツール--ソニー、Blu-rayレコーダー「BDZ-A70」
加速度的に製品の認知度を普及させているBlu-rayレコーダー。その高画質、長時間録画という製品特性に「お
今週の新製品総チェック:ソニー「VAIO」が新キーワードを発表、ビクターからはYouTube対応ビデオカメラ
[レビュー]ネットワーク対応の高機能デジタルフォトフレーム--ソニー「Canvas Online CP1」
15時間の行列で手に入れたiPhone 3Gファーストインプレッション--ソフトバンクモバイル「iPhone 3G」
今週の新製品総チェック:まさにiPhone一色の1週間、ついに店頭発売へ
北京を見逃すな!--2008年夏、今買うべき「薄型テレビ」