いくつかの荒波を乗り越えたSony Electronicsは今、船を立てなおそうとしている。
この1年間、ソニーは、製品ラインナップを見直し、ときにはライバルに追いつく必要に迫られていたが、今は将来を考え、薄型テレビ、高画質メディアの未来に大きく賭けようとしている。
CNET News.comは、ソニーの米子会社であるSony Electronicsのプレジデントを務めるStan Glasgow氏に、有機ELディスプレイ(OLED)テレビ、Blu-ray Disc、「PLAYSTATION 3(PS3)」の重要性についてインタビューを行った。
インタビュー中、Glasgow氏は、驚くほど薄いOLEDテクノロジに関して言えば、ソニーが目を向けているのはテレビだけであり、近いうちに同社の厚さ3mmのテレビがさらに薄型化されることを明らかにした。また、ソニーはHD-DVDとの長きにわたるフォーマット戦争で勝利を収めてまもないが、Glasgow氏は、Blu-rayの限界、Blu-rayに未だに欠けているものについて率直に語った。さらに、ソニーがミニノートPCを開発していることを認めなかったものの、Glasgow氏は製品のコンセプトにかなり夢中になっているようだ。
以下はインタビューを編集、要約したものである。
2〜3年としか断言できませんが、短期的には27インチを目標にしています。私たちはCESで有機ELディスプレイを披露し、初期投資を行いました。それが、私たちが短期的に目指していたことです。確かに、長期的には、有機ELディスプレイを液晶ディスプレイ(LCD)と同じサイズにしたいと考えています。52インチ、46インチ、36インチにしたいと思っています。実現は単に時間の問題です。
液晶ディスプレイと同じくらいまで価格が下がるまでには、何年もかかるでしょう。そう遠くない将来、液晶ディスプレイを選んだり、予算を増やして同じサイズの有機ELディスプレイを購入したりするようになるでしょう。有機ELディスプレイには可能性があると思います。わたしにはわかりませんし、誰にも答はわからないでしょうが、有機ELディスプレイは薄型テレビのハイエンドだと思います。
ソニーは今後も薄型化を進めます。現在は3mmですが、もっと薄型化できます。最終的には、曲がるプラスチック基板に印刷できるようになります。その域に達するまでに何年もかかるということはないと思います。
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