第2四半期の決算で、Mac出荷台数が前年同期比で51%増加し、230万台となったと発表したアップル。2007年にマイナス成長となった日本のPC市場で、前年比で2桁のプラス成長を遂げた数少ない企業のひとつだ。アップル自身は、製品別の販売台数などは正式には明らかにしていないが、BCNによればiMacでアップルのシェアが倍増したと報じられており、順調にシェアを伸ばしているのが伺える。
実際の販売の現場ではMacをどう見ているのだろうか。ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店、アップルコーナーを担当するマネージャ 家電製品アドバイザーの高橋克仁氏に話をきいた。
以前のユーザー層は従来のMacのユーザーが多かったのですが、BootCampでWindowsが載せられるという話しが出たあたりから層が変わってきました。PC市場としては、デスクトップよりもノートが伸びている状況で、Macに関しては数字を見ますとiMacも伸びてはいますがMacBookのほうが多いです。Windowsが使えるいう話しがでて1カ月~2カ月ぐらいしてから伸び始めて、今でも伸びています。
MacBook 15万4800円(MB403J/A)です。購入される方の4割ぐらいはMacBookですね。在庫も一番多く持っています。年齢は、25歳前後の方が多いです。MacBook Airは、MacBookが10台売れたとすれば、MacBook Airは2~3台という感じでしょうか。ただ、2割以上はいっていますね。
売り場の客層を見ると、20代前半から、40代ぐらいまで。年配の方はあまり来ないようです。高校生はiPod関連は来ますが、PCにはあまり来ない印象ですね。
昨年Leopardが発売になりだいぶ経過しますが、まだ伸びている状況です。MacBook、iMacともに伸びていています。具体的な販売金額や台数などの数字は言えないのですが、100%以上はいっています。前年度のシェアとしては、Windowsよりも伸びています。市場としてそうですが、前年度よりも販売シェアがおちている中で、Macの割合が伸びているということです。
MacBookを買ってWindows機として使おうと買って行かれる方も結構いらっしゃいます。iMacは、見た目どおりWindowsよりも場所をとらないという点、デザイン性、そしてWindowsと違う点はソフトウェアですね。
よく言われるのは、Windowsはソフトがたくさん入っていると。でも、突き詰めていくと、使えるソフトがない、とおっしゃるんです。Windowsには、家計簿やゲームだとか、全般的に入ってはいますが、果たしてどのぐらい使えるものが入っているのかと。そういった点で、Macを求めている方も多くいます。
そうですね。インテルMacになってから格段に変わってきました。かつてのPower PC時代は、それがどのぐらいのレベル(パワー)なのか。たとえば学校で使う場合にはどうなのか、ということがわかりにくかったんですね。それが、インテルのCPUになったことで、どなたにも、これはこの程度なんだなと。じゃあWindowsのあのパソコンよりもこれのほうがいいかなというように、迷わなくなったということですね。
MacBookの一番下のモデルとWindows機の値段を比べてみますと、性能は完全にMacのほうが上なんです。スペックだけで見る方でしたら、中のソフトはあまり見ませんので、Macのほうが安いなと。
いまMacを買う人は、Windowsを持っているという人が多い。雑誌などを見て「Macっていいよね」、と買おうとしたときに、昔のデータなどもありますから、やっぱりWindowsが動かないと、となる。Windowsはないとダメだというところじゃないでしょうか。
ユーザーがWindowsも使えるという利点を理解し、求めています。まだまだMacは伸びますね。
Windowsも一緒に買う人は、確率としては、MacBook購入者の6割。iMacでは半分いくかいかないかだと感じています。Mac Proはまずないですね。販売台数そのものが、Mac Proは少ないです。MacもWindowsも使えるのなら、と会社関係で買い替えをする方もいます。20万円ぐらいのiMacを購入すれば、2台買うところを1台で済んでしまうわけですから。
有料のWindowsのインストールサービスもやっていますので、ポイントでそのサービスを利用される方も多いです。即日インストールしてお渡しできます。個人的な感触としては、OSを買う人のうち、インストールサービスを利用する方は、家族で来られた場合は100%です。学生さんの場合もほぼ100%です。女性の方もほぼ100%ですね。全体としては、5人に1人ぐらい、あとは自分でやるという印象です。
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