SCEAプレジデントに聞く--「PLAYSTATION 3」情報 - (page 3)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年09月07日 08時00分

--最近、PS3の製造問題、つまりPS3の製造がなぜまだ始まっていないのかが話題を集めています。

 PS3の製造はまだ公式には発表していません。しかしE3で発表した通り、発売時期までに世界全体で200万台を用意するという計画は順調に進んでいます。200万台は必ず用意するつもりです。

--発売日までに200万台、年末までに400万台のPS3が出荷されたとしても、特に年末商戦では品不足が生じる可能性があります。PS3が欲しいのに、手に入れることができない消費者が出たらどうしますか。

 発売を予定している主要地域とその他の一部地域に関しては、できる限り多くの台数を用意できるよう最大限の努力を払っていくつもりです(編集部注:本稿執筆後の9月6日、ソニー・コンピュータエンタテインメントの欧州地域統括会社Sony Computer Entertainment Europeは、PS3の発売を2006年11月17日から2007年3月に変更すると発表している)。

--Xbox 360が発売された時、Microsoftは供給や製造の問題に直面しました。この先例から何らかの教訓を学びましたか。

 競合企業が何をしたか、または何をしなかったかにはあまり注目していません。われわれは過去に品不足を起こしたことがあり、今後二度とそういうことが起きないという保証もありません。しかし、われわれは長年の経験から多くの教訓を学び、製造計画、部品調達、そして製品を生産工場から小売店を経て消費者のもとに届けるまでのリードタイムを短縮する方法を検討してきました。PS3を確実に、かつ最も効率のよい方法で市場に供給できるよう、できる限りのことをしています。

--2006年の年末商戦が始まる頃には、Microsoftのリードは1年に達します。Microsoftはゲーム機競争の先陣を切っただけでなく、アクセサリやオンラインサービスの拡充の面でも他社の1年先を行っています。この状況をソニーはどう考えているのでしょうか。どうやって1年の後れを取り戻すつもりですか。

 過去のゲーム機競争を振り返ると、われわれが一度も先陣を切ったことはないことがお分かりいただけると思います。PlayStationもPlayStation 2も最初の製品ではありませんでした。実のところ、PlayStation Portableも携帯ゲーム機の最初のものではありません。そしてご指摘の通り、PS3も次世代ゲーム機の一号機ではありません。

 これにはいくつかの理由があります。ひとつは、消費者が次世代ゲーム機に期待しているソフトウェアエクスペリエンスです。PS3はソフトウェアタイトルの品揃えとトゥルーHDでのゲームエクスペリエンス--この2点において消費者の期待に応えることができると考えています。また、当社のゲーム機は必ずしもアップグレードを必要としません。PS3を購入すれば、初日からトゥルーHDでBlu-ray映画と古いゲームの両方を楽しむことができます。またアクセサリというのは、あくまでも特定のゲームをプレイしたり、楽しんだりするために必要なものだと思います。

--発売時に、または年末までに何本のタイトルが発売される予定ですか。

 現時点では明言できません。各社ともソフトウェアのラインアップ全体を視野に入れて検討しており、実際の品揃えはPS3が発売される3週間か4週間前にならないとはっきりしないと思います。

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