「Twitterは技術ではなく、人間性の勝利」--Twitter共同創業者Biz Stone氏来日

鳴海淳義(編集部)2009年10月15日 15時02分

 Twitterの共同創業者、Biz Stone氏が、10月15日夜に開催されるTwitterのユーザーイベント「Tweetup Tokyo 09 Fall」に出席するために初めて来日した。その場でTwitter日本版の新たな携帯電話サイトを発表する。

 2008年のTweetup Tokyoにはもう1人の創業者、Evan Williams氏が参加した。それから1年でTwitterは日本で大きく成長した。芸能人や作家、政治家など利用者の裾野が広がり、企業のマーケティング活動などにも使われ始めた。

 Biz Stone氏に、Twitterが支持される理由、今後予定している企業向け展開について聞いた。

--2009年はTwitterが非常に注目された1年として記憶されそうです。いまの好調具合をどうみていますか。

Biz Stone氏Biz Stone氏

 2009年がTwitterの年かどうかはわかりませんが、2008年後半からどういうわけか注目を集めたのは確かです。でもまだまだやらなければいけないことがたくさんあります。

 2007年はTwitterのポテンシャルを学ぶ年でした。2008年は人気に追いつき、システムをスケールする時期でした。いまは始まりのとき。新しい機能を開発する段階に来ています。

--ブログやソーシャルネットワーキングサービスがあるなかで、なぜTwitterがこれほど人気サービスになったのか、最大の要因は何ですか。

 シンプルさが一番大きいでしょう。エントリーを生み出す敷居の低さ、スピード、リアルタイム性。シンプルさが秘訣です。

 正直、サービスを作っているときはTwitterには全然期待していなかったし、ここまでのポテンシャルがあるとは想像していませんでした。でも初めてTwitterのプロトタイプを使ったとき、楽しくて思わず笑ってしまいました。それを良い兆候に感じて、Twitterが重要なサービスになるポテンシャルを持っていると思いました。

 ただ、こんなに早く成長し、グローバルに認知されるようになるとは思いませんでしたが。

 シンプルさゆえに競合も生まれやすいですが、その一方で多くのTwitter関連サービスも出てきています。人々がTwitterに関わる機会は増えており、シンプルさはそういったエコシステムに貢献しています。もっとエコシステム経由で工夫したアプリが出てくることも期待しています。

--Twitterは個人ユーザーだけでなく、企業のビジネスにも使われ始めました。Twitterは何を目指しているのか、そのビジョンを教えてください。

 Twitterの目標は人々がオープンに情報交換する場になることだと認識しています。それが世界に前向きな影響を与えられればいいと思います。企業がTwitter上で顧客の近くに寄ったカスタマーサービスを提供できるというのは一面的なもので、あくまでもTwitterは情報交換の場になりたいと考えています。

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