Sony Electronicsプレジデント、OLEDやBlu-rayなどの今後を語る

文:Erica Ogg(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル、編集部
2008年07月08日 07時00分

 いくつかの荒波を乗り越えたSony Electronicsは今、船を立てなおそうとしている。

 この1年間、ソニーは、製品ラインナップを見直し、ときにはライバルに追いつく必要に迫られていたが、今は将来を考え、薄型テレビ、高画質メディアの未来に大きく賭けようとしている。

 CNET News.comは、ソニーの米子会社であるSony Electronicsのプレジデントを務めるStan Glasgow氏に、有機ELディスプレイ(OLED)テレビ、Blu-ray Disc、「PLAYSTATION 3(PS3)」の重要性についてインタビューを行った。

 インタビュー中、Glasgow氏は、驚くほど薄いOLEDテクノロジに関して言えば、ソニーが目を向けているのはテレビだけであり、近いうちに同社の厚さ3mmのテレビがさらに薄型化されることを明らかにした。また、ソニーはHD-DVDとの長きにわたるフォーマット戦争で勝利を収めてまもないが、Glasgow氏は、Blu-rayの限界、Blu-rayに未だに欠けているものについて率直に語った。さらに、ソニーがミニノートPCを開発していることを認めなかったものの、Glasgow氏は製品のコンセプトにかなり夢中になっているようだ。

 以下はインタビューを編集、要約したものである。

米Sony Electronicsプレジデント、Stan Glasgow氏 米Sony Electronicsプレジデント、Stan Glasgow氏
提供:Erica Ogg/CNET News.com

--ソニーには11インチ有機ELディスプレイがありますが、あなたは以前、さらに2億ドル超の投資を行うとおっしゃっていました。画面サイズはどのくらい大きくなるのでしょうか。

2〜3年としか断言できませんが、短期的には27インチを目標にしています。私たちはCESで有機ELディスプレイを披露し、初期投資を行いました。それが、私たちが短期的に目指していたことです。確かに、長期的には、有機ELディスプレイを液晶ディスプレイ(LCD)と同じサイズにしたいと考えています。52インチ、46インチ、36インチにしたいと思っています。実現は単に時間の問題です。

--価格についてはどうですか。普通の消費者にとって手ごろな値段になるまでにはどのくらいかかりますか。

液晶ディスプレイと同じくらいまで価格が下がるまでには、何年もかかるでしょう。そう遠くない将来、液晶ディスプレイを選んだり、予算を増やして同じサイズの有機ELディスプレイを購入したりするようになるでしょう。有機ELディスプレイには可能性があると思います。わたしにはわかりませんし、誰にも答はわからないでしょうが、有機ELディスプレイは薄型テレビのハイエンドだと思います。

 ソニーは今後も薄型化を進めます。現在は3mmですが、もっと薄型化できます。最終的には、曲がるプラスチック基板に印刷できるようになります。その域に達するまでに何年もかかるということはないと思います。

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