文:Marguerite Reardon(CNET News.com)
翻訳校正:吉井美有
2007/08/08 08:00
近く行われる米連邦通信委員会(FCC)の周波数帯オークションをめぐって、検索業界の巨人Googleが米国最大の電話会社との間で公共政策に関する戦いを繰り広げている。この戦いの結果は、米国の人々が将来どうインターネットに接続するのかを決めるかもしれない。
700MHzの周波数帯は、これまでアナログテレビサービスの提供に使われており、無線として最後に残された一等地と見なされている。これは、この周波数帯を利用すると信号を長距離運ぶことができ、壁を貫通することができるからだ。携帯電話事業者から治安関係企業、Googleまでが、この周波数帯をモバイルブロードバンドサービスを拡大する最高のチャンスだと考えている。
Googleはこのオークションに参加する予定で、これが伝統的な周波数帯オークションの状況を変える可能性が高い。
GoogleはFCCに対し、今回の700MHzオークションで一定の周波数帯のライセンスを獲得した企業が4つのオープン性の原則に従うことを定めるルールを導入するよう強く主張している。これには、消費者がネットワーク上であらゆるデバイスやソフトウェアを利用できるというルールの他に、落札者は手頃な値段で周波数帯を卸売し、小規模な企業が無線を利用して競争的な無線サービスを構築できるようにすることを保証するというルールが含まれている。
米国最大の無線通信事業者であるAT&TとVerizon Wirelessは、デバイスに関するオープンアクセスルールは受け入れるが、卸売で伝送容量を購入しようとする企業へのオープンアクセスを保証するルールには全面的に反対するとしている。
Googleの特別イニシアチブの責任者であるChris Sacca氏は、同社のブロードバンドアクセスの新たな形を模索する責任を負っている。そして同氏は、次回のオークションでオープンアクセスへの保証を勝ち取ろうとするGoogleのリーダーの一人だ。
2003年にGoogleに加わったSacca氏は、カリフォルニア州のサンフランシスコとマウンテンビューで構築されている、都市規模で展開されるGoogleの無料無線LANプロジェクトを始めたことでよく知られている。
CNET News.comはSacca氏にインタビューを行い、なぜこの問題がGoogleにとって重要なのか、同社は2008年初めに行われるオークションに本当に参加するのか、もしライセンスが獲得できたら何をするのかを聞いた。以下は、そのインタビューからの抜粋を編集したものである。
この700MHzの周波数帯オークションは、米国において、最大多数の人々のインターネットアクセスのあり方を、意味のある形で変えるための最後の大きなチャンスだからです。
これはわが社の社是とも一貫性がありますし、われわれのユーザとの関わりの歴史とも一貫性があります。われわれは、多くの分野で、インターネットをなるべく多くの人にアクセスできるようにする戦いを進めてきました。現在インターネットを利用できる場所は多いとは言えません。そして、大多数の人にとってはまだ価格が高すぎます。
戦略は目標によって最もよく定められるものです。われわれの目標は「インターネットを可能な限り多くの人に、可能な限り安くするする」というものです。
現在は、有線市場でも無線市場でも、あまり競争のない環境にあります。その影響は出ていて、価格は高すぎるし利用できる地域も限られていて、あまりにも多くの人がインターネットから阻害されています。
4つあるからといって、競争的な環境ができているとは限りません。また、消費者の需要を反映しているとも限りません。ナンバーポータビリティの問題を考えてみてください。長い間、消費者は別の事業者に移るときに、同じ番号を維持したいと言っていました。しかし、これが実現されたのは、FCCが実際に動いてナンバーポータビリティが強制されるようになってからです。
このように、今は完全な競争環境とはいえないのです。価格はまだ高すぎるし、サービスのコストやさーびすの可用性、サービスが提供している機能に満足している消費者を多く見つけることは難しいだろうと思います。
Googleは、この市場に何らかの競争を導入し、サービス価格を多くの人が支払い可能な水準にするために必要なことは何でもやります。まだこんなに多くの人がネットから取り残されていることは、咎められるべきです。
これには、ネットワークを構築して運用することから、必要ならば50億ドルの壁を乗り越えられずこのゲームから取り残されている非常に多くの企業とパートナーシップを組むこと(このため、オークションは本当に競争的なものにはなっていません)、そして、もしビジネスモデルをユーザ中心にし、顧客の経験を優先したいと考えるのであれば、既存の通信事業者と協力することも含まれます。
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