ソニーと任天堂がそれぞれ「PLAYSTATION 3(PS3)」「Wii」という次世代ゲーム機の発売を控えている。
ゲーム界が2つの新型ゲーム機と、それぞれに対応したゲームソフトの第一弾の登場を待ちわびる中、Microsoftの「Xbox 360」はまもなく発売から1周年を迎える。Microsoftはゲームソフトとアクセサリの分野でも2社を1年リードしている。また、Wiiが250ドルという価格設定のおかげで好意的に報道されているのに対し、Blu-ray Discプレーヤーを組み込むことにより、これより高値が付くことになったPS3は多くの批判にさらされている。MicrosoftのXbox「プレミアム」パックは399ドルで販売されている。
2005年11月にモハベ砂漠でXbox 360を発売して以来、Microsoftは「Xbox Live」サービスの強化にも精力的に取り組んできた。先日発表された「XNA Game Studio Express」は、個人の開発者チームがXboxやPC用のゲームを開発し、公開できるようにするツールだ。
一方、Microsoftは「Xbox Live Arcade」サービスの宣伝にも力を入れており、定期的に「Pac Man」「Galaga」「Defender」といった過去のヒット作をリリースしている。これらのゲームは10ドル未満でダウンロードできるため、高い人気を集めている。
Xbox 360帝国の領土拡大を一貫して率いてきたのは、MicrosoftのバイスプレジデントPeter Moore氏だ。Microsoftは以前、何らかの形で10億人をこの帝国に結びつけたいと発言したことがある。これは現実離れした目標かもしれないが、この目標を達成するためにMicrosoftがあらゆる手を尽くすことは想像に難くない。
CNET News.comは先頃、Xboxの本拠地であるワシントン州レドモンドで、海外出張を控えたMoore氏にインタビューを行った。Moore氏は日本で開催中の「東京ゲームショウ」に出席し、インドでのXbox発売に立ち会うことになっている。
インドは非常に魅力的な市場です。この国は成長しつつあり、中産階級も誕生しました。インドの中産階級は、さまざまな事業展開が期待できるだけの規模を備えています。
当然、通貨はルピーとなりますが、米国とほぼ同等の価格になると思います。市場に合わせて少々値下げをすることはありますが、Xboxが高価な商品であることに変わりはありません。先ほど申し上げた通り、インドには中産階級が存在するため、当然、Xboxはこの層に売り込んでいくつもりです。ゲーム機を買う消費者だけでなく、インターネットに接続できる消費者にも働きかける予定です。インドではブロードバンドが急速に普及しつつありますからね。また、Xboxのビジネスモデルはソフトウェアを売ることですから、ソフトウェアに関しては多少市場を意識した値付けをする可能性があります。
物価を考えると、トピーカでの方が高いということになります。しかし、われわれはゲーム機のコストだけを見ているわけではありません。重要なのはゲーム機を使って最高の経験をするためにかかるコストです。われわれはこれを総所有コスト、すなわち「TCO(total cost of ownership)」と呼んでいます。
ハードウェアのコストだけでなく、ソフトウェアのコスト、ゲームの登録料、周辺機器のコストも考えなければなりません。当社やソニー、任天堂などの企業はTCOの最適値を探るために多くの時間をかけています。初期の段階では、ハードウェアの売り上げだけで利益をあげることはできません。
男性で、インターネットに接続しており、オンラインのコミュニティに参加することにとても慣れている人物です。オンラインでPCゲームをしたこともあるでしょう。「Halo 2」のクランには2年前から入っています。きっかけは大学時代に仲間と遊んだ「Halo」でした。ですから、今は23歳か24歳です。卒業を機に友人とは離ればなれになりましたが、今でも水曜の晩は昔の仲間と遊んでいます。水曜の夜には懐かしい顔がそろい、学生時代が戻ってきたような楽しい時間を過ごしています。
彼はすぐに満足を得たいタイプなので、ゲームの試用版はブロードバンドネットワークを使って、すぐに自分のハードディスクにダウンロードしたいと思っています。友達も多く、自分のプロフィールをネット上で公開しています。かなりの負けず嫌いで、(Xboxゲームの)アチーブメントを熱心に獲得しています。友だちがアチーブメントを獲得したと聞けば、徹夜をしてでも手に入れようとするでしょう。友達が自分より先にアチーブメントを獲得したことが悔しくてならないのです。また、高品位(HD)TVを何としても手に入れたいと考えています。27インチの普通のTVを買うくらいなら、食費を切りつめてでもHDTVを買うでしょう。
価格の違いを考えると、Wiiは多くの人にとって2番目の選択肢となるでしょう。私が心配しているのは、Wiiのユーザーが数えるほどのゲームしかやらないのではないかということです。パーティの時は引っ張り出してくるかもしれません。何分かは楽しめるでしょう。しかし、(その楽しみがどれくらい続くかは)分かりません。
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