Stephen Shankland(CNET News.com)
2005/01/05 21:08
Linus Torvaldsが何千人ものプログラマの力を結集してLinuxを作り上げたことで、最も苦しい立場に立たされたオペレーティングシステム(OS)はおそらくSun MicrosystemsのSolarisだろう。
今、この昔馴染みのライバルはTorvaldsとその仲間たちに新しい顔を見せはじめている。SunはSolarisをオープンソース・プロジェクトに転換し、独自の開発者コミュニティの構築に乗り出した。IntelのXeonといった普及率の高いx86プロセッサ搭載マシンにも、Sunは積極的にSolarisを売り込むようになっている。
しかし、34歳のフィンランド人プログラマであるTorvaldsが、Solarisの変化にひるむ様子はない。それどころか、Torvaldsは新しいSolarisを「冗談」と切り捨てる。
Torvaldsは長年、目下低迷中のチップメーカーTransmetaに在籍していたが、現在はオレゴン州に本拠を置くOpen Source Development Labs(OSDL)に参加しており、「当面しばらく」はここで仕事をするという。
OSDLで、TorvaldsはAndrew Mortonと共に、Linux開発プロセスの刷新に取り組んでいる。小さな変更をカーネル2.6に頻繁に加えることで、大規模な変更を一度にまとめて行うよりも早く、Linuxを進化させることができるというのが彼らの考えだ。
CNET News.comはTorvaldsにインタビューを行い、Solarisについて、また彼の即興的な開発スタイルについて話を聞いた。
--Solaris 10をめぐるSunの動きをどう思いますか。技術面での進化、オープンソース化、x86システムへの対応といったことです。
Sunに関しては、できる限り静観するようにしています。Sunは語ることが好きな会社ですからね。今は具体的な動きを待っているところです。
--今回は単なるスタンドプレイではなく、具体的な行動も伴っているのでは。x86版Solarisも復活しましたし、コンテナ、DTrace、ZFSといった興味深い機能も追加されました。これらの新機能はSolaris 10のベータ版に搭載されています。開発者やソフトウェア企業も続々と支持を表明しています。先日はx86版Solaris 10の製品版を無償提供することが発表されました。Sunがx86システムを重視するようになったことやSolarisの新機能についてどう思いますか。
最後に聞いたところでは、x86版Solarisは冗談のような代物です。サポートしているのはごく一般的なハードウェアばかり。Linuxで対応ドライバがないと嘆いた人が、x86版Solarisに関心を持つとは思えません(編集部注:ドライバとは、OSがビデオカードやネットワークアダプタといった特定のハードウェアと通信する際に使用するもの)。
--IBMのSteveMillsは、Linuxの開発ロードマップを8車線の高速道路になぞらえました。Unixがたどった道筋を見れば、Linuxが進むべき方向は明らかだというのです。Linuxは独自の道を歩んでいるのでしょうか。それともUnixの技術をつまみ食いしているだけなのでしょうか。
私は証明された概念というものが大好きです。ヒーローを1人挙げろといわれれば、迷わずSirIsaacNewtonを選ぶでしょう。彼が歴史に名をとどめた偉大な科学者であることも理由の1つですが、もっと大きいのは彼が遺したあの有名な言葉かもしれません。Newtonは「私が他の人より遠くを見ることができたとすれば、それは巨人の肩に乗ったからだ」といいました。
実際のNewtonは、必ずしも好人物ではなかったかもしれません。しかし、この言葉は科学を、そしてオープンソースをうまく言い表していると思います。重要なのは巨人の肩に乗り、他人の概念やアイデアの上に、改善を積み重ねていくことです。
新しいこと、変わったことがしたいという理由で、ゼロから新しいもの、変わったものを作ろうとするのは、私にいわせれば愚の骨頂であり、思い上がりです。Linuxが目覚ましい成果を上げているのは、細事にこだわり大事を逸する愚を犯していないからです。しかし、この穴に陥るプロジェクトのいかに多いことか。NIHシンドロームは病です(編集部注:NIHはNot Invented Hereの略。NIHシンドロームとは他所で開発された技術を嫌い、自社の研究成果にこだわる考え方のこと)。
--Linuxにはさまざまな迷信や誤解がありますが、最も腹立たしいものは何ですか。
すぐにカッとなるたちではないので、特に腹立たしいというものはありません。しかし1つだけ、LinuxともITセクターとも直接関係はないのですが、興味をそそられている迷信があります。それは1人の人間、または1つの企業が市場に絶大な影響力を及ぼすという考え方です。この説によれば、ある事態が起きたのは先見の明のある人間がそうなるように「計画」したからだとか。ときには本人もこの説を信じているとみえて、単なる迷信がまことしやかに語られています。
私は自分がLinuxの方向性を「コントロール」していないことを、何度も何度も説明しなければなりません。重要なのは発展を促す環境であり、誰がリーダーかはさほど重要ではない。これはスポーツのコーチや宗教の指導者など、ほかの多くの世界でもいえることです。
人工知能による会話マーケティングの可能性
「S・ジョブズ氏が心臓発作」の誤報が広まった背景
Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏
「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力
ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念
ユーザー中心アプローチの時代
台頭するスーパーインフルエンサー--Universal McCann調査より
ネットワーク型産業構造への衣替え?
iPhonista Nightの事後報告
10月13日の週のITイベント
こんなPCの使い方はできるのでしょうか?
人為的なケアレスミスを防ぐための計算認証(?)
モバイル機器の使いこなしには、挙動の把握が大切なのですが
"嵐"のように消えたキャメロンディアス
スパム
アフィリエイトの仕組みを知らない?技術者のITリテラシー
ココが変わった、新型「ニンテンドーDSi」--「ニンテンドーDS Lite」と比較
フォトレポート:本体が分離するNTTドコモの「セパレートケータイ」の謎に迫る
話題のスマートフォン、写真で見るBlackBerry Bold
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
「iPhone 2.2」アップデートの概要が明らかに--App Storeのインターフェースなど変更
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
NASAの水星探査機Messenger、2度目の水星接近を成功
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種もメンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。