スマホゲームは我々が活躍できる時代--スパイク・チュンソフト新作発表会

 スパイク・チュンソフトは7月4日、スマートフォンタイトル新作発表会を開催。スマートフォン版「Mobage」にてサービスを提供する予定のネイティブアプリ2タイトルを発表したほか、スマートフォン向けソーシャルゲームに関するトークセッションも行われた。

スマートフォン向けゲームは「我々が活躍する時代」

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中村光一氏(左)。右はスパイク・チュンソフト代表取締役社長の櫻井光俊氏

 冒頭では代表取締役会長の中村光一氏は、スマートフォンのシェア拡大やプラチナバンドの活用から、さらなる普及が予想されること、さらに性能面で見てもゲーム専用機よりも超えているものもあることを説明し、「こういう状況になってくると、ハイエンドマシン向けに3Dゲームを制作したことや、リアルタイムオンラインゲームを制作してきた我々が活躍する時代になる」と述べた。

 発表されたタイトルは「Blade & Magic」と「もののけ大戦“陣”」のふたつ。Blade & Magicはファンタジー世界を舞台としたスマートフォン専用スワイプ・アクションRPG。自国の領土を発展させる王国シミュレーションパートと、モンスター討伐などさまざまなミッションを行うクエストパートの2つで構成。音楽は多数のゲーム音楽を手がけた伊藤賢治氏が担当している。

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ゲーム紹介を行ったプロデューサーの本橋大佐氏

 もののけ大戦“陣”は「ド派手カードデッキRPG」と題し、もののけたちの族長絵巻(カード)で戦うゲーム。族長絵巻5枚で構成された陣(デッキ)での対戦では、トランプのポーカーのような役の要素が取り入れられ、駆け引きのあるゲームが楽しめる。500種類を超える個性的かつ美麗に描かれたもののけや、派手な演出による爽快感を特徴としている。

 両タイトルとも2012年夏配信予定で、対象端末はiOS4.3以上またはAndroid2.3以上。プラットフォームはMobage(ネイティブアプリ)で価格はアイテム課金制となっている。ゲーム内アイテム(カード)がもらえる事前登録も開始した。

  • Blade & Magic

  • もののけ大戦“陣”

  • ゲストにタレントの福田萌さん(左)と鈴木奈々さん(右)が登場し、デモプレイを行った

コンソールゲームファンが感じている物足りなさを払拭

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守安功氏

 発表会では、DeNA代表取締役社長の守安功氏も登壇。今回Mobageにてサービスを行うことになった理由として、Blade & Magicの企画書を見た担当者が「絶対にMobageでサービスすべき」と進言したことがきっかけと明かした。また、単に日本だけではなく世界に向けたタイトルとしても、各国の担当者がいい感触を持っているということから、アプローチを行ったいう。そしてグローバルで成功するための後押しもすると語った。

 守安氏は現在のスマートフォン向けソーシャルゲームは、フィーチャーフォン向けにヒットしたものを移植した作品が主力で、スマートフォンらしさを生かしたものが少ないという。しかし、今後スマートフォンの普及により高いアクション性やグラフィックが向上した、従来型のものではないソーシャルゲームがヒットする可能性が高いと見ているとし、コンソールゲームファンが感じている物足りなさを払拭し、新しいソーシャルゲームを楽しむきっかけとなると語った。

 その後行われたトークセッションでも、スマートフォンの普及による嗜好性の強いユーザーがゲームを楽しめる、ジャンルとしての広がりを期待とともに、「進撃のバハムート」が米国で1位の売り上げとなった例を出し「日本のテーマやアート(グラフィック)が全て受け入れられるわけではないが、通用する手ごたえはある。攻め込むいいタイミング」と述べたほか、隙間時間を見つけてインタラクティブに遊ぶことそのものに、国籍やカルチャーに関係がなく、ニーズがあるという見解も語っていた。

 中村氏は、スマートフォンの普及によりWi-Fiの活用から、同期性の強いゲームも増えるという見方を示したほか、日本ではゲーム機からPC、そしてスマートフォンをいう段階を踏んできたが、国によってはいきなりスマートフォンに触れるというところもあり、流行するゲームが違う部分もあるかもしれないと語った。そして最後に「コンシューマゲームメーカーが本気で作ると、こういうものができるというのを見せたい」と、この2タイトルに自信を見せていた。

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