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デジタル製品

ラジオを新たなメディアに進化させる「radio SHARK 2」--お気に入りガジェットバトン第22回

2007/08/10 20:06
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暗闇で怪しく光る、サメの背ビレ

黒のMacBookとマッチするradio SHARK 2。ただし、実際に使う時は、受信状況をよくするためにパソコン本体からできるだけ遠ざけておくのが吉 黒のMacBookとマッチするradio SHARK 2。ただし、実際に使う時は、受信状況をよくするためにパソコン本体からできるだけ遠ざけておくのが吉

 4年ほど前。筆者はまったくラジオのない生活を送っていたのだが、唐突にラジオの音楽番組やニュースを仕事中に聞きたくなった。どうせならパソコンで番組を録音したいと考えてあれこれ製品を物色していたら、Griffin Technology(今はiPodアクセサリメーカーとしても有名)がUSB接続のAM/FMラジオチューナーを出すらしい。サメの背ビレをデザインモチーフとした「radio SHARK」というこの製品をさっそく注文した……のだけど、実際に発売されたのは何と発表から1年以上経った2004年9月。しかも、日本国内のFM周波数には対応しない(現在発売されているradio SHARK 2は国内FM対応済み)というのでキャンセルしようかとも悩んだが、話のネタにもなるかと思い直し、メーカー直販サイトから購入したのであった。

 Mac(*1)のUSB端子に接続すると、radio SHARK側面のLEDが青く光り出し、暗い部屋でなかなか美しく映える(録音時は赤く光る)。radio SHARK本体にはそれ以外にボタンもインジケータもなく、操作はすべてMacにインストールした専用アプリケーションから行う。

ラジオとしての感度は並、ちょいと工夫が必要か

radio SHARKアプリケーションのメイン画面。よく聞く放送局にはショートカットキーを割り当てて一発で呼び出せる。ウィンドウ下部の再生ボタンや巻き戻しボタンは、タイムシフト再生に使う radio SHARKアプリケーションのメイン画面。よく聞く放送局にはショートカットキーを割り当てて一発で呼び出せる。ウィンドウ下部の再生ボタンや巻き戻しボタンは、タイムシフト再生に使う

 AMラジオとしての感度だが、これはまあまあ、かな。筆者宅(東京都内の木造家屋)の場合、NHK第一、第二、AFN、TBS、文化放送はクリアに入るが、ニッポン放送はけっこうノイズが乗る。2006年末には、日本国内のFM放送に対応した後継機「radio SHARK 2」が発売されたので、筆者は当然(?)こちらも購入。FM東京、J-WAVEあたりは聞けるレベルだが、エアーチェックが目的のユーザーだと不満を感じるかもしれない(国内FMの受信機能とカラーリング以外、radio SHARKの初代と2は同等)。

 そうそう、ついでにいっておくと、ちょっとした工夫でラジオの受信状況はだいぶよくなるものだ。AMの場合なら、USB延長ケーブルを使うなりしてできる限りノイズ源となるパソコン本体から離すこと。ラジオ本体の向きもいろいろ変えてみるべし。ループアンテナを設置するのも効果があるようだ。FMの場合は、必ず外部アンテナを付けること(radio SHARK 2には外部アンテナも付属している)。FMアンテナのコネクタが部屋に来ているなら、適当なアダプタを使ってradio SHARK 2と接続することで受信状況はマシになる(*2)。

radio SHARK 2+iPodで人生変わるかも

 ただ単にパソコンでラジオ番組が聞けるだけなら「ふーん」てなものだが、radio SHARK 2ではタイマー録音やタイムシフト再生(現在ライブで流れている番組を巻き戻して聞き直せる)ができる。録音された番組は、自動的にiTunesに追加されそのままiPodで持ち出せるから、まさにポッドキャスト感覚。Bookmarkable AAC、つまり再生位置を記憶する形式でも録音できるので、長時間番組を聞くのも快適だ。

 radio SHARK 2+iPodで筆者のライフスタイルは大きく変わった。とにかくラジオ番組、それもAMをよく聞くようになった。ラジオは今ではマイナーなメディアになっているが、じっくり番組を聞いてみるとその魅力は衰えていないどころか、今の時代だからこそさらに魅力が増していると実感する。

 音だけで勝負するメディアだから、話し手にはレベルの高い「芸」が要求される。ニュース批評やトーク番組では地上波テレビよりも格段に鋭い意見が聞ける。テロップでごまかさないと笑えない芸人は生き残れない。テレビよりもリスナーとパーソナリティの距離が近く、ウェブよりもリアルタイム性・臨場感が高いという実に「生」なメディアなのである。

 radio SHARK 2+iPodならば、そんな生なラジオ番組をいつでもどこでも自分の都合に合わせて聞きたい放題だ。某公共放送には恨まれるかもしれないが、外国語講座のCDも買わなくてすむ。私のお気に入りは、J-WAVE「EARLY MORLEY BIRD」、NHK「ビジネス英語」、TBS「アクセス」、TBS「伊集院光 深夜の馬鹿力」といったあたり。これらの番組をiPodにたっぷり詰め込み、移動中や食事中に聞いている。

 さて、白(初代)と黒(2)、2台もあるradio SHARKをどうしているのかと思われるかもしれないが、白の方は普段ほとんど使っていないMac miniに接続し、バックアップ録音を行っている。ごくごくまれにだが、radio SHARKアプリケーションがトラブって録音に失敗することがあるからだ。「深夜の馬鹿力」を録り逃すと、その1週間はブルーな気分で過ごす羽目になってしまうのである(*3)。

タイマー録音のスケジュール設定画面。繰り返しの条件も細かく指定できる。なお、現在のバージョン(v2.0.2)では、番組名に日本語が含まれるとうまく録音できないので注意が必要だ タイマー録音のスケジュール設定画面。繰り返しの条件も細かく指定できる。なお、現在のバージョン(v2.0.2)では、番組名に日本語が含まれるとうまく録音できないので注意が必要だ
*1:記事内容は基本的にMacでの使用を前提にしている。現在のところ、radio SHARK 2の付属アプリケーションは日本語版Windowsではうまく動作しない。ただし、オンラインソフトの「ControlSHARK2」「ロック音MT」「Radioサーバー」を利用することでリスニングやタイマー録音も可能になる。

*2:radio SHARK 2の受信感度改善やトラブル対策については、多くの方から筆者のブログに情報を寄せていただいている。

*3:付属アプリケーションの代わりに「Audio Hijack Pro」を使う手もある。こちらは動作が安定しており、今のところ録音の失敗はないようだ。
山路達也氏プロフィール

フリーランスの編集者/ライター。ネットカルチャー、デジタルガジェット、IT系解説記事などを主なフィールドとして活動中。最近の趣味は、GPSデバイスを身につけてあちこちぶらつき、2台のデジタルカメラで立体写真を撮ること。
http://www.binword.com/blog/


【使用製品】

radio SHARK 2


【購入時期】

radio SHARKは2004年9月、radio SHARK 2は2006年11月。Griffin Technology(http://www.griffintechnology.com/products/radioshark2/)のサイトから購入。

※現在はフォーカルポイントコンピュータが代理店になっており、Amazon.co.jpからも購入可能。

【お気に入り度合い】

「ラジオ」「iPod」「最近のテレビつまらない」、いずれかのキーワードを私の前でうっかり口に出してしまった人には、もれなくradio SHARK 2を勧めています。

【次回執筆者】

川野 剛さん


【次回の執筆者にひとこと】

キャンプなどのアウトドアやバイクレースにいそしんでいるかと思えば、インドアなAV生活も満喫したりと、趣味の守備範囲がおそろしく広て深い川野さんです。そういえば、初対面の時には自転車+GPS話で盛り上がりましたね(私信)。さて、登場してくるのはどんなガジェットでしょうか。

【バトンRoundUp】

START: 第1回:澤村 信氏(カナ入力派の必須アイテムとは?) → 第2回:朽木 海氏(ウォークマンとケータイをまとめてくれる救世主とは?) → 第3回:大和 哲氏(ケータイマニアのためのフルキーボードとは) 第4回:西川善司(トライゼット)氏(飛行機の友、安眠の友、ノイズキャンセリングヘッドフォン) → 第5回:平澤 寿康氏(出張に欠かせない超小型無線LANルータ) → 第6回:石井英男氏(いつでもどこでもインターネット接続が可能なPHS通信アダプタ) → 第7回:大島 篤氏(電卓とデジタル時計の秘密) → 第8回:荻窪 圭氏(自転車とGPSがあればどこにでもいけます) → 第9回:田中裕子(Yuko Tanaka)氏(これでクラシックもOK!究極のカナル型イヤフォン) → 第10回:佐橋慶信氏(ビジュアル・ブックマークの実践方法とは?) → 第11回:清水隆夫氏(プロ御用達の業務用GPSデジタルカメラ) → 第12回:高橋隆雄氏(傭兵たるものガジェットなど持たぬ!) → 第13回:野本響子氏(「壊れても買い続けたい」理想のロボット) → 第14回:本田雅一氏(本田雅一氏の求める条件にピッタリはまる「あのデジカメ」) → 第15回:塩田紳二氏(紙に書いて「デジタルデータ」になるアイテム) → 第16回:山田祥平氏(山田祥平氏が愛用する移動時間の必須アイテム) → 第17回:元麻布春男氏(元麻布春男氏が「感心した」ガジェット) → 第18回:鈴木淳也氏(ノートPCモバイラーに必須のアイテム) → 第19回:小山安博氏(ライフスタイルを快適にするアイテム) → 第20回:海上忍氏(最強の“心理的防音ルーム”を実現するアイテム) → 第21回:大谷和利氏(古くなっても旧くならないデジタルカメラ)

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