独自のデザインや機能開発を日夜一生懸命行っているトンデモケータイメーカーの製品には、大手メーカーもビックリしてしまうようなアイデアが満載だ。新しい機能を思いつくや否や、実用性や耐久性のテストなどは二の次にして製品をとにかく作っちゃう彼らの勢い、これはもう誰にも止められないだろう。ま、どーでもいい機能やアイデアを搭載してしまう「企画倒れ」なケータイも相変わらず多いんだけどね。
もちろん大手メーカーの製品をそのままコッソリと真似てしまう安易な製品も多い。だが見た目はそっくりさんを作るのは簡単であっても、技術のほうは真似ようとしたって真似できないものがたくさんある。大手メーカーは膨大な研究開発コストをかけて常に新しいケータイ造りに励んでいるわけであり、さすがにそこらの中国メーカーでは最新の先端技術は真似すらできる状態にはないわけだ。とはいえ大手メーカーに追いつこうと必死に努力をしているメーカーもちゃんとある。今回紹介する無名メーカーの「Yicheer」も、おそらく中国製としては初の技術を開発した製品を出してきちゃったのだ。
ところで話はちょっと変わるが、日本でも最近はスマートフォンが大ブーム。特に2010年春に発売されたソニー・エリクソン製の「Xperia X10(SO-01B)」は、iPhone以来の本格的スマートフォンとして日本でも大ヒットとなった。Xperiaシリーズは、海外ではデザインと特殊技術を融合させた斬新な製品も出ているのだ。その一つが「Xperia Pureness」。これ、一見するとモノクロディスプレイだがなんと透明、向こうが透けて見えちゃうのですよ!機能は普通の携帯電話だがこんなすんごいディスプレイを搭載した結果、お値段はスマートフォンレベルとものすごく高価。でもこんなクールなケータイ、他社も出していないだけに高値でも大人気だったようだ。
開発が難しいであろうそんな透明ディスプレイなのに、なんと中国メーカーがサクッとケータイに搭載しちゃった!YicheerのC58はデザインもXperia Purenessとかなりクリソツではあるのだが、ちゃんとディスプレイも透明にしたというその努力に免じて見た目のあたりは目をつぶってあげようじゃないか。てかせっかくこんないいもの開発したんだから、ちゃんと独自のデザインのケータイを作ればいいのにねぇ。なんで安易に外見まで同じにしようとしちゃうのかねぇ、こいつらは……。
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