PFUは11月15日、個人向け文書スキャナ「ScanSnap」シリーズの新製品「ScanSnap S1100」を11月20日から販売すると発表した。オープン価格だが、同社の直販サイト「PFUダイレクト」では1万7800円となっている。
今回のS1100は、A4原稿の読み取りに最小限必要なサイズとして現行機種の「ScanSnap S1300」との容積比で4分の1以下、重さはS1300が1400gであるのに対して、S1100は350gと4分の1に凝縮したとしている。USBバスパワーで駆動する。
最上位機種の「ScanSnap S1500/S1500M」とS1300の読み取り方式は両面だが、S1100は片面となっている。速度は、S1500/S1500Mが1分40面、S1300が1分16面であるのに対して、S1100は1面7.5秒となっている。これは1分8面に相当する。
S1100の読み取り方式は、原稿挿入と排出を検出して、追加操作なしに複数ページにわたる原稿を連続して読み取る「連送給紙(Continuous Document Feeding:CDF)」を採用している。スキャンボタンを押して読み取りを開始し、次にスキャンボタンを押すまでの間、連続して読み取る。
原稿の読み取りでは「Uターンパス機構」と「ストレートパス機構」に対応する。Uターンパス機構では、排出ガイドを開けた状態で原稿を読み取り、省スペースでのスキャニングが可能としている。ストレートパス機構は排出ガイドを閉じた状態で原稿を読み取る。ストレートパス機構を活用することで、厚みのある原稿も読み取れるほか、クレジットカードのようなプラスチックカードも読み取れるようになった。
今回のS1100では、「Evernote」や「Googleドキュメント」、「Salesforce CRM」といったクラウドサービスとシームレスに連携できることも特長の1つだ。EvernoteとGoogleドキュメントでは、S1100で読み取ったデータをクイックメニューから簡単に保存できるという。Salesforce CRMでは、同梱される名刺管理ソフトの「名刺ファイリング OCR」(Windows専用)と「CardMinder」(Mac OS専用)で管理している名刺データをSalesforce CRM上に保存できる。
Windows専用ソフトとして「やさしく家計簿 エントリー for ScanSnap」も同梱される。買い物のレシートを読み取って簡単に家計簿を作成することができる。家計簿を書く手間や時間を最小限に抑えることで、時間をより有効に活用できるとしている。Windows専用ソフトの「楽2ライブラリ パーソナル V5.0」最新版とのセットモデルも用意されている(価格はPFUダイレクトで2万2800円)。楽2ライブラリ パーソナル V5.0は、年賀ハガキの閲覧や整理が簡単にできる機能を追加している。
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